【図解】研修資料の作り方|成果につながる4つの手順と構成例
|2025-07-25公開|2026-06-19更新
研修資料は、研修の成果を左右する重要な要素です。しかし、「何から作ればよいか分からない」「見やすく伝わる資料にならない」「毎回ゼロから作っていて時間がかかる」と悩む方も多いのではないでしょうか。
研修資料を作成する際は、単に情報を並べるのではなく、目的やゴールを明確にし、受講者が理解しやすい構成やデザインを設計することが重要です。また、研修テーマに応じたテンプレートを活用することで、効率的に質の高い資料を作成できます。
本記事では、研修資料の作り方を4つの手順で解説するとともに、そのまま使える基本構成やテーマ別テンプレート、見やすく伝わる資料を作るポイントを紹介します。これから研修資料を作成する方はもちろん、既存資料を改善したい方もぜひ参考にしてください。
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研修資料の質が研修成果を左右する理由
研修資料は、単に情報をまとめればよいわけではありません。受講者の理解を促し、実務での活用につなげるためには、目的に沿った構成や見やすいデザイン、行動につながる設計が必要です。
特に研修では、資料の分かりやすさが理解度や記憶の定着に大きく影響します。どれだけ有益な内容でも、伝わりにくい資料では十分な学習効果は得られません。そのため、研修資料は補助資料ではなく、研修成果を左右する重要な要素として設計することが大切です。
失敗しない研修資料の作り方|4つの手順とポイント
研修資料は、思いつきでスライドを作り始めるのではなく、目的や構成を整理しながら段階的に作成することが重要です。ここでは、研修資料作成で押さえておきたい4つの手順と確認ポイントを紹介します。
1. 研修の目的とゴールを明確にする
研修資料の作成は、スライドを作り始める前の設計が重要です。まずは「何のための研修なのか」「誰に向けた研修なのか」「受講後にどのような状態を目指すのか」を明確にしましょう。これらが整理されていないと、伝える内容や構成の優先順位が定まらず、分かりにくい資料になってしまいます。
- 確認すべきポイント
- 研修の目的は明確か
- 受講者像は具体化されているか
- 期待する行動変化は定義されているか
- 実施形式は決まっているか
2. 理解しやすい構成を設計する
目的が決まったら、受講者が理解しやすい流れで内容を整理します。基本は「課題→解決策→実践→振り返り」の順で構成すると、内容が伝わりやすくなります。
- 確認すべきポイント
- 論理的な流れになっているか
- 章立てはシンプルか
- 情報量は適切か
3. 見やすいデザインに整える
構成が完成したら、見やすさを意識して資料を仕上げます。デザインは装飾ではなく、受講者の理解を助けるための要素です。読みやすさや情報の整理しやすさを重視しましょう。
- 確認すべきポイント
- フォントは統一されているか
- レイアウトが統一されているか
- 情報量は詰め込みすぎていないか
4. 受講者目線で最終チェックする
最後に、受講者の立場で資料を見直します。内容を理解できるかだけでなく、研修後に実践へ移せるかという観点でも確認することが大切です。
- 確認すべきポイント
- 難易度は適切か
- 目的とゴールは明確か
- 行動につながる具体性があるか
- 第三者チェックを実施したか
そのまま使える研修資料の基本構成テンプレート
研修資料は、一定の型に沿って構成することで、短時間でも分かりやすく実践的な内容に仕上げられます。まずは以下の構成要素をベースに作成するのがおすすめです。
1. 表紙・タイトル
表紙は、研修内容と対象者を一目で伝える役割があります。後から資料を見返した際にも内容を把握しやすいよう、必要な情報を簡潔にまとめましょう。
- 表紙に入れる基本情報
- 研修タイトル
- 実施日
- 対象者
- 講師名/主催部署
2. アジェンダ
アジェンダは、研修全体の流れを共有するためのスライドです。受講者が「何を、どの順番で学ぶのか」を事前に把握できるため、内容を理解しやすくなります。
- アジェンダ例
-
- はじめに
- 研修の概要
- 本題
- まとめ
- 研修後のステップ
アジェンダは単に項目を並べるのではなく、「課題→解決→実践→振り返り」のように、受講者の思考の流れに沿って設計することを心がけましょう。
3. 研修の目的
内容・目的のスライドでは、「何を学ぶのか」と「受講後にどうなってほしいのか」を明確に伝えます。研修の目的とゴールを最初に共有することで、受講者は学ぶべきポイントを理解しやすくなります。スライドは、表紙の次に配置し、できるだけ簡潔にまとめるのがおすすめです。
4. 本題
本題は、研修で伝える知識やスキルを説明するメインパートです。単に情報を並べるのではなく、受講者が理解しやすい順序で整理することが重要です。特に、なぜ必要なのかから実践方法までを一連の流れで伝えることで、内容が理解されやすくなります。
5. 振り返りとまとめ
振り返りとまとめでは、研修で学んだ内容を整理し、実務で活用するためのポイントを明確にします。研修の最後に重要な内容を再確認することで、理解の定着や行動への移行を促しやすくなります。
- まとめスライド例
- 本日の重要ポイント3つ
- 実務で意識すべきこと
- 明日から実践するアクション
6. アクション設定
研修資料の最後では、「研修後に何を実行するか」を具体的に示します。知識を学ぶだけで終わらせず、実務での行動につなげるための重要なパートです。アクションは「何を・いつまでに・どのように実施するか」を明確にすると、実践につながりやすくなります。
テーマ別|研修資料の構成テンプレート3選
研修資料はテーマによって最適な構成が変わります。ここでは、実務でよく使われる3つの研修テーマについて、そのまま使える構成例を紹介します。
1. 新入社員向けマナー研修の構成テンプレート
新入社員向け研修では、ビジネスマナーの基礎を理解し、職場で実践できる状態を目指します。専門用語はできるだけ避け、図解や具体例を交えながら分かりやすく伝えることが求められます。
- 表紙・タイトル
- アジェンダ
- 研修の目的・ゴール
- マナーが必要な理由
- 各マナーの解説(言葉遣い/身だしなみ/電話・メール対応/来客対応)
- ミニワーク(OK・NG判断)
- まとめ・振り返り
- アクション提示
こんな研修におすすめ
- 新入社員研修
- 内定者研修
- ビジネスマナー研修
- 新卒オンボーディング研修
作成ポイント
- 図解やイラストを多く活用する
- 専門用語を避ける
- 実例中心で説明する
- 行動ベースで締める
新入社員向けでは、知識の習得だけでなく「明日から実践できる状態」を目指して設計することが重要です。
2. ハラスメント防止研修の構成テンプレート
ハラスメント防止研修では、ハラスメントに関する正しい知識を身につけ、適切な言動や対応方法を理解することが目的です。受講者が「自分には関係ない」と感じないよう、具体的な事例を交えながら説明することが効果的です。
- 表紙・タイトル
- アジェンダ
- 研修の目的
- ハラスメントの定義と種類
- ケーススタディ(事例解説)
- 境界線を考えるワーク
- 組織の対応ルール・相談窓口
- まとめ・チェックリスト
- アクション提示
こんな研修におすすめ
- ハラスメント防止研修
- コンプライアンス研修
- 管理職研修
- リーダー研修
作成ポイント
- 判断基準を明確に示す
- 具体事例を中心にする
- 感情論ではなく事実ベースで説明する
- 自分ごと化できる問いを入れる
ハラスメント研修では、ルールを伝えるだけでなく、受講者が日常業務に置き換えて考えられるように設計することを心がけましょう。
3. 営業力強化研修の構成テンプレート
営業力強化研修では、営業スキルを理解するだけでなく、実際の商談で再現できる状態を目指します。そのため、知識のインプットだけでなく、ワークやフィードバックを通じて実践する機会を設けることが重要です。
- 表紙・タイトル
- アジェンダ
- 研修目的
- 営業プロセスの整理(なぜ型が必要か)
- ヒアリング技術
- 提案書の構成と事例
- 実践ワーク(提案演習)
- フィードバック・振り返り
- アクション設定
こんな研修におすすめ
- 営業研修
- 提案力強化研修
- 商談力向上研修
- インサイドセールス研修
- 新任営業向け研修
作成ポイント
- 実務に近いケースを使う
- 顧客視点で説明する
- ワークを中心に設計する
- 行動目標まで落とす
営業研修では、知識を学ぶことよりも、現場で実践できる状態をつくることが大切です。そのため、講義だけで終わらせず、演習やフィードバックを組み込んだ構成にすると学習効果が高まります。
見やすく伝わる研修資料を作るデザインのポイント5つ
受講者が内容を理解しやすく、学習に集中できるようにするためには、構成だけでなくデザイン面の工夫も重要です。ここでは、押さえておきたい5つのポイントを紹介します。実際の良い例・悪い例も参考にしながら、自社の資料作成に活用してみてください。
1. 1スライド1メッセージを徹底する
1枚のスライドに複数のメッセージを詰め込むと、受講者は何が重要なのか判断できません。1スライド1メッセージを徹底することで、理解しやすくなります。
2. 色は3色以内に絞る
色を使いすぎると、どの情報が重要なのか視覚的に判断しにくくなります。基本色・補助色・強調色の3色以内に絞るのがおすすめです。
3. 余白を活用する
情報量を増やすよりも、余白で情報を整理した方が読みやすくなります。
4. レイアウトを統一する
タイトルや本文、画像の配置がページごとに異なると、受講者は内容よりも見た目の違いに注意を奪われてしまいます。タイトル位置や画像の配置ルールを統一することで視線の流れが安定し、内容を理解しやすくなります。特に複数ページの資料では、一貫したレイアウトを意識しましょう。
5. 図解やグラフを活用する
複雑な情報は文章だけで説明するよりも、図解やグラフで可視化した方が理解しやすくなります。
研修資料4種類の特徴と使い分け
目的や実施形式によって、最適な資料形式は異なります。ここでは代表的な4種類の研修資料と、それぞれに向いている活用シーンを紹介します。
1. スライド資料
スライド資料は、集合研修やオンライン研修で最も一般的に使われる形式です。図解やチャートを活用しながら、講師の説明を補完できる点が特徴です。
- 向いている研修
- 集合研修
- オンライン講義
- セミナー形式の研修
2. 配布資料
配布資料は、研修後の復習や社内共有に適した形式です。スライドよりも詳しい情報を掲載できるため、制度説明や業務マニュアルなどの内容に向いています。
- 向いている研修
- マニュアル研修
- 制度説明会
- コンプライアンス研修
3. 動画教材
動画教材は、時間や場所を問わず学習できるオンデマンド型の資料です。ロールプレイや接遇マナーなど、動きや話し方を伝えたい内容との相性が優れています。また、受講者の選択によって学習ルートを分岐できる「インタラクティブ動画」を活用すれば、理解度や目的に応じた学習体験を提供することも可能です。
- 向いている研修
- 営業研修
- 接遇・接客研修
- 新入社員研修
インタラクティブ動画について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にご覧ください。
参考:インタラクティブ動画とは?|受注率3倍の活用事例と作成方法を解説
4. ワークシート
ワークシートは、受講者が考えながら学ぶための資料です。課題整理やアクションプラン作成など、アウトプットを通じて理解を深めたい場合に活用できます。
- 向いている研修
- 営業研修
- マネジメント研修
- 問題解決研修
研修資料を動画化して活用する方法
研修資料は、集合研修で使って終わりにするのはもったいありません。動画化(コンテンツ化)を進めることで、研修後の復習や新入社員教育、拠点間でのナレッジ共有などに何度でも有効活用できます。特に、営業研修や接客研修のように実践が求められるテーマでは、動画にすることで話し方やロールプレイの細かなニュアンスまで正確に共有できます
事例:75ページに及ぶマニュアル資料を動画で改善
研修やオンボーディングにおいて、「分厚い資料を作ったものの、読まれない・実務で実践されない」という課題は少なくありません。株式会社EduLabでは、AIサービスの利用マニュアルを、Video Agent「TALKsmith」を活用して「分岐型のプレゼンVideo」へと一新しました。
- 「見たい情報」へ直行できる仕組み
- 受講者自身が「知りたい操作・機能」を選択しながら視聴できるため、膨大な資料を最初から読み解く心理的ハードルが激減しました。
- 利用率の大幅な向上
- 視覚的な分かりやすさが向上した結果、サービスへのトライアル利用率が改善。「資料を読むだけで疲れてしまう」という離脱の防止に成功しています。
- 運用(更新)の手間を削減
- システムの画面変更や機能追加にともなうマニュアルのアップデートも、動画の構成を簡単に更新できる点が大きなメリットとなっています。
参考:75ページにも及ぶマニュアルを「分岐付きのVideo化」で改善!
このように、ページ数が多くなりがちな業務マニュアルや研修資料ほど、プレゼンVideo化による「視認性の向上」と「学習効率のアップ」の恩恵を大きく受けられます。既存の研修資料をより価値あるコンテンツとして再活用したい場合は、こうしたツールの導入を検討するのもおすすめです。
TALKsmithについて詳しく知りたい方は、以下のサービス資料をご覧ください。
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まとめ
研修資料は、単に情報をまとめるものではなく、受講者の理解と行動を促すための重要なツールです。目的やゴールを明確にしたうえで、分かりやすい構成や見やすいデザインを意識することで、研修の成果は大きく変わります。
また、研修テーマに応じて適切な構成や資料形式を選ぶことも重要です。本記事で紹介した基本構成やテンプレート、作成ポイントを参考に、自社の研修に合った資料づくりを進めてみてください。
研修資料は一度作って終わりではありません。受講者の反応や研修結果を踏まえて継続的に改善することで、より伝わりやすく実践につながる資料へと進化していきます。
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よくある質問
Q1. 研修資料は何枚くらいが適切ですか?
研修時間や内容によりますが、目安は「1スライド1メッセージ」で設計し、1時間あたり15〜20枚程度が目安です。重要なのは枚数よりも、情報量と時間配分のバランスです。
Q2. スライドと配布資料は分けるべきですか?
可能であれば分けるのがおすすめです。スライドは「その場で伝える」ことに特化し、配布資料は「後から読み返せる」構成にすると、学習効果が高まります。
Q3. 動画化する場合、どのような研修が向いていますか?
営業ロールプレイやマナー研修など、動きや話し方が重要な内容は動画と相性が良いです。また、拠点が多い企業や反復学習が必要な研修にも向いています。
Q4. 研修資料のテンプレートはどのように作ればよいですか?
まずは「表紙→アジェンダ→目的→本題→振り返り→アクション」の基本構成をテンプレート化するのがおすすめです。共通で使うスライドのデザインやレイアウトを統一しておくことで、資料作成の効率化と品質の標準化につながります。
また、研修テーマごとに構成テンプレートを用意しておくと便利です。たとえば、新入社員研修ならマナー解説やケーススタディ、営業研修なら提案演習やフィードバックなど、目的に応じて必要なパートを追加すると再利用しやすくなります。
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