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【2026】営業ツールおすすめ16選|営業効率化・成果向上につながる選び方

Kazuumi NishijimaKazuumi Nishijima|2025-10-21公開|2026-06-26更新

【2026】営業ツールおすすめ16選|営業効率化・成果向上につながる選び方

日々の報告業務や資料作成に追われ、本来集中すべき顧客との対話に時間を割けない。チーム全体の営業活動が見えず、適切な指導や改善が難しい。顧客情報が担当者ごとに分散し、商談のたびに状況確認から始まってしまう。

多くの営業担当者や営業マネージャーが、このような課題を抱えています。こうした状況を改善する手段のひとつが、営業ツールの活用です。営業ツールは、単に入力作業や管理業務を効率化するためのものではありません。顧客情報の一元管理、商談状況の可視化、見込み顧客の育成、提案活動の標準化、商談後フォローの自動化などを通じて、営業担当者が「顧客理解・提案・クロージング」に使える時間を増やします。

本記事では、営業ツールの基本から、営業ツールで解決できる課題、カテゴリ別の違い、おすすめ営業ツール、失敗しない選び方、導入後に見るべきKPIまで体系的に解説します。営業の効率化だけでなく、営業成果の向上につながるツールを選びたい方は、ぜひ参考にしてください。

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ツールで入力や管理の手間が減っても、顧客への「繰り返し説明」に追われていては本末転倒です。「TALKsmith」は、営業担当者が本来注力すべき「提案」や「クロージング」の時間を最大化するために、説明業務をAIで自動化するツールです。今まで人が行っていた説明をAIが自動で構造化し、説明を代わりに行ってくれることでコア業務の時間創出を実現します。まずはサービス資料をご確認ください。

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この記事の内容
  1. 営業ツールとは
  2. 営業ツールで解決できる主な営業課題
  3. 営業を効率化するツール
  4. 【目的別】おすすめの営業ツール16選
  5. 失敗しない営業効率化ツールの選び方5つのポイント
  6. ツール導入を成功させるための3つの運用ステップ
  7. まとめ
  8. よくある質問

営業ツールとは

営業ツールとは、見込み顧客の獲得から商談、提案、受注、フォローまでの営業プロセスを支援するITツールの総称です。顧客情報や案件情報を管理するだけでなく、営業活動の可視化、データ分析、提案資料の共有、商談記録、日程調整、見込み顧客の育成など、営業に関わるさまざまな業務を支援します。

営業ツールという言葉は広く使われますが、実際にはツールごとに役割が異なります。たとえば、SFAは案件管理や営業活動の可視化に強く、CRMは顧客情報の一元管理に適しています。MAは見込み顧客の獲得・育成を支援し、商談解析ツールは商談内容の振り返りや営業スキルの標準化に役立ちます。

そのため、営業ツールを選ぶ際は「有名なツールだから」「多機能だから」という理由だけで判断するのではなく、自社の営業課題に対してどのカテゴリのツールが適しているかを見極めることが重要です。

営業ツールの役割|営業効率化と成果向上を段階的に支援する

営業ツールの役割は、営業活動の効率化と営業成果の向上を同時に支援することです。入力作業や日程調整、議事録作成などの定型業務を効率化できれば、営業担当者は顧客理解や提案設計に使える時間を増やせます。

一方で、営業ツールの価値は業務時間の削減だけではありません。顧客情報や商談履歴、資料閲覧状況、メール反応、通話内容などを蓄積・分析することで、感覚や経験だけに頼らない営業活動が可能になります。たとえば、過去の受注案件に共通する商談プロセスを分析できれば、成果につながりやすい提案パターンをチーム全体に展開できます。

営業効率化の本質は、単に入力・管理を減らすことではなく、営業担当者が顧客理解・提案・クロージングに使える時間を増やすことです。営業ツールは、そのための業務基盤として活用するべきものです。

営業ツールで解決できる主な営業課題

営業ツールを導入する前に、自社の営業組織がどの課題を抱えているかを整理する必要があります。課題が曖昧なままツールを導入すると、機能は豊富でも使いどころが定まらず、現場に定着しない原因になります。

営業ツールは、作業負荷の削減だけでなく、顧客情報の管理、案件状況の可視化、営業ナレッジの共有、見込み顧客の育成、商談後フォローの標準化など、さまざまな課題に対応できます。ここでは、営業ツールで解決しやすい主な課題を整理します。

1. コア業務に使える時間の不足

営業担当者は、本来であれば顧客理解、提案設計、クロージング、関係構築に多くの時間を使うべきです。しかし実際には、日報入力、会議資料の作成、商談後の議事録整理、日程調整、メール送付、資料送付などの周辺業務に時間を取られているケースが少なくありません。

たとえば、1日に複数の商談を担当する営業担当者が、商談後に毎回30分かけて議事録を作成し、さらにSFAへ同じ内容を入力している場合、1週間では数時間単位の工数になります。この時間を削減できれば、次回提案の準備や重要顧客へのフォローに時間を回せます。

日程調整ツール、議事録作成AI、SFA、CRM、営業資料共有ツールなどを活用することで、営業担当者がコア業務に集中しやすい環境を整えられます。

2. 顧客情報の分散・管理不足

顧客情報が名刺、メール、スプレッドシート、個人メモ、チャットツールなどに分散していると、顧客理解が深まりにくくなります。担当者が不在のときに過去のやり取りを確認できなかったり、別部署が同じ顧客へ重複して連絡してしまったりすることもあります。

たとえば、マーケティング部門が獲得したリード情報と営業担当者の商談履歴が連携していない場合、顧客がどの資料をダウンロードし、どの課題に関心を持って問い合わせたのかを営業側が把握できません。その結果、初回商談で顧客の関心とずれた説明をしてしまう可能性があります。

CRMやSFAを導入すれば、顧客属性、接触履歴、商談履歴、問い合わせ内容、提案資料、契約情報などを一元管理できます。これにより、営業担当者だけでなく、マーケティング、カスタマーサクセス、マネジメント層も同じ顧客情報をもとに判断できるようになります。

3. 案件状況・営業活動のブラックボックス化

営業活動が担当者ごとに管理されていると、マネージャーは案件の進捗や失注リスクを正確に把握できません。商談がどのフェーズで停滞しているのか、次回アクションが設定されているのか、決裁者との接点が取れているのかが見えない状態では、適切な支援や改善が難しくなります。

たとえば、営業会議で「順調です」と報告されていた案件が、実際には顧客側の稟議が止まっており、競合比較も進んでいたというケースがあります。このような状況は、案件情報や活動履歴が可視化されていない組織で起こりやすい問題です。

SFAを活用すれば、案件フェーズ、商談予定、活動履歴、受注確度、売上見込みを可視化できます。営業マネージャーはデータをもとに案件ごとの支援優先度を判断し、必要なタイミングで具体的なアドバイスを行えるようになります。

4. 少数の個人に依存した営業成果

営業成果が一部の優秀な担当者に依存している組織では、チーム全体の成果が安定しません。トップ営業の提案方法、ヒアリング内容、商談後フォロー、失注回避の工夫が個人の中に閉じていると、他の担当者が同じ成果を再現しにくくなります。

たとえば、ある担当者だけが高い受注率を出している場合、その人の商談録画や提案資料、トークの流れを分析すれば、成果につながる共通パターンが見つかる可能性があります。しかし、営業ナレッジが蓄積されていなければ、その知見は組織の資産になりません。

商談解析ツール、セールスイネーブルメントツール、営業資料共有ツールを活用することで、営業活動の勝ちパターンを可視化し、チーム全体に展開できます。属人的な営業から、再現性のある営業組織へ移行するためには、営業ツールを使ったナレッジ共有が欠かせません。

5. 見込み顧客の獲得・育成プロセスの未整備

見込み顧客の獲得や育成が営業担当者の個別対応に依存していると、商談化の機会を逃しやすくなります。資料請求や問い合わせが発生しても、顧客の検討度を判断できず、すべてのリードに同じタイミング・同じ内容で連絡してしまうケースもあります。

たとえば、価格ページを複数回閲覧している顧客と、初めて資料をダウンロードしたばかりの顧客では、必要なアプローチが異なります。前者には具体的な導入事例や費用対効果の説明が有効ですが、後者には課題整理や基礎情報の提供が適している場合があります。

MAやインテントセールスツールを活用すれば、見込み顧客の行動データや関心度に応じてアプローチを設計できます。営業担当者は、検討度の高い顧客に優先的に対応できるため、商談化率の向上が期待できます。

6. 商談後フォローの属人化

商談前後の情報提供やフォローが営業担当者任せになっていると、顧客体験にばらつきが生じます。ある担当者は商談前に事例資料を送り、別の担当者は商談後に資料だけを添付して終わる、といった状態では、顧客の理解度や検討進度に差が出ます。

特にBtoB営業では、商談に参加していない決裁者や関係者へ情報が共有されることも多くあります。営業担当者が商談中に丁寧に説明しても、その内容が社内稟議で正しく伝わらなければ、検討が進まない可能性があります。

DSR、営業資料共有ツール、Video Agentなどを活用すれば、商談前後の情報提供を標準化できます。顧客が必要なタイミングで必要な情報にアクセスできる状態を作ることで、営業担当者は説明の繰り返しではなく、個別の提案やクロージングに集中しやすくなります。

7. 検討状況の把握不足

営業担当者が顧客の関心度や検討状況を把握できないと、適切なタイミングでフォローできません。資料を送付した後に顧客が閲覧したのか、どのページを見たのか、どの機能に関心を持ったのかが分からなければ、フォローの優先順位を判断しにくくなります。

たとえば、商談後に送付した提案資料のうち、料金ページや導入事例ページが何度も閲覧されている場合、顧客は具体的な比較検討段階に進んでいる可能性があります。一方で、資料がまったく閲覧されていない場合は、まず再送や別のコンテンツ提供が必要かもしれません。

営業資料共有ツールやVideo Agentを活用すれば、資料閲覧、動画視聴、回答内容などの顧客反応データを把握できます。これにより、営業担当者は感覚ではなく、顧客の行動データをもとに次のアクションを設計できます。

8. 営業データ活用の不足

営業活動のデータが蓄積されていても、改善に活用されていなければ意味がありません。SFAやCRMに情報を入力していても、受注率、商談化率、失注理由、フォロー実施率、商談期間などを分析できていなければ、営業戦略の改善につながりません。

たとえば、失注理由を分析した結果、「機能不足」ではなく「導入効果を社内説明できなかった」という理由が多いことが分かれば、営業トークを変えるよりも、稟議用資料や事例コンテンツを整備する方が効果的です。このように、営業データは次の改善施策を決めるために活用する必要があります。

営業ツールを導入する際は、入力や管理だけでなく、蓄積したデータをどのように分析し、営業改善に反映するかまで設計しましょう。

営業を効率化するツール

営業ツールには多くの種類があり、それぞれ支援できる業務領域が異なります。ここでは、主要なツールを14のカテゴリに分類し、それぞれの特徴を解説します。自社の課題がどのツールによって解決されるのかを理解するための基礎知識として役立ててください。

営業ツールのカテゴリ比較

カテゴリ 主な機能 解決できる課題 向いている営業組織 代表的なツール
SFA 案件管理、活動管理、売上予測、営業プロセス管理 案件状況が見えない、営業活動が属人化している 複数名で営業活動を行い、案件進捗を管理したい Sales Cloud、eセールスマネージャー、Mazrica Sales
CRM 顧客情報管理、接触履歴管理、顧客分析 顧客情報が分散している、部門間連携が弱い 営業・マーケティング・CSで顧客情報を共有したい Zoho CRM、Sales Cloud、HubSpot
MA リード管理/育成、メール配信、スコアリング 見込み顧客の育成が仕組み化できていない リード数が多く、商談化までの育成が必要な組織 HubSpot Marketing Hub、BowNow、SATORI
インテントセールスツール Web行動や外部データをもとに検討企業を検知 検討度の高い企業を見つけられない アウトバウンド営業の効率を高めたい Sales Marker
企業データベース 企業情報検索、リスト作成、ターゲティング 営業リスト作成に時間がかかる 新規開拓やABMを強化したい LeadPool、FORCAS、ホットプロファイル、Musubu
DSR・営業資料共有ツール 提案資料共有、閲覧状況の可視化、商談後フォロー 商談後の情報提供が属人化している 比較検討期間が長いBtoB商材を扱う組織 COLETA、openpage、DocTrack
Video Agent・動画ツール 動画説明、興味関心データ取得、説明業務の自動化 繰り返し説明に時間がかかる、顧客の関心が見えない 商談前後の説明を標準化したい TALKsmith
商談解析ツール 商談録画、文字起こし、会話分析、フィードバック 商談品質が担当者によってばらつく 営業育成や商談改善を強化したい amptalk analysis、ACES Meet、MiiTel
セールスイネーブルメントツール 営業資料管理、教育コンテンツ、ナレッジ共有 営業ナレッジが蓄積されない 営業組織の育成・標準化を進めたい SALESCORE
オンライン商談ツール Web会議、画面共有、録画、オンライン商談 非対面商談の品質を高めたい オンライン商談やインサイドセールスが多い組織 Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、SHOWBY、ROOMS
日程調整ツール 候補日提示、カレンダー連携、リマインド 商談設定に時間がかかる アポイント調整が多い組織 Jicoo、TimeRex
議事録作成AIツール 文字起こし、要約、議事録作成 商談後の記録作成に時間がかかる 商談内容を素早く共有したい ACES Meet、Notta
CTI・電話営業支援ツール 架電管理、通話録音、顧客情報連携 電話営業の履歴管理や品質改善が難しい インサイドセールスやコール業務が多い組織 MiiTel
名刺管理ツール 名刺データ化、顧客情報共有、接点管理 名刺情報が個人管理になっている 展示会・訪問営業・紹介営業が多い組織 Sansan

営業ツールの主な14種類

マーケティング・リード管理の領域

1. MA(Marketing Automation)
MAツールは、見込み客(リード)の獲得から育成までを効率化し、営業部門に質の高いリードを供給するためのツールです。Webサイトのアクセス解析、メール配信、セミナー管理などの機能を通じて、見込み客の興味・関心度をスコアリングし、最も有望なタイミングで営業担当者へ引き渡す役割を担います。特定の企業をターゲットとする「ABM(アカウントベースドマーケティング)」のような高度な戦略にも対応可能です。
BtoB営業では、資料請求やウェビナー参加があっても、すぐに商談化しないケースが多くあります。MAを活用すれば、顧客の関心に応じてコンテンツを届け、検討度が高まったタイミングで営業へ引き渡すことができます。リード数が増えてきたものの、営業がすべての見込み顧客へ個別対応しきれていない組織には、MAの導入が有効です。
2. インテントセールス(見込み客の発見)
インテントセールスツールは、Web上の行動データなどから「購買意欲が高い可能性のある企業・担当者」を特定し、営業アプローチの優先順位付けを支援するツールです。競合サイトの閲覧履歴や特定のキーワード検索など、顧客の潜在的な「意図(インテント)」を捉えることで、効率的なリード獲得と商談機会の創出を目指します。
アウトバウンド営業では、やみくもにリストへ架電するだけでは成果が出にくくなっています。インテントデータを活用すれば、特定の課題やサービス領域に関心を持っている可能性が高い企業へ優先的にアプローチできます。新規開拓の効率を高めたい企業や、ABMを強化したい組織に向いているカテゴリです。
3. 企業データベース(リスト作成)
企業データベースツールは、企業情報(業種、企業規模、所在地、財務情報など)や担当者の役職・連絡先といった情報を網羅的に提供するサービスです。新規顧客開拓におけるターゲティングや、営業リスト作成の時間を大幅に短縮し、質の高いアプローチを可能にします。
新規開拓では、営業リストの質が商談化率に大きく影響します。ターゲット条件が曖昧なままリストを作ると、自社商材と相性の低い企業へアプローチしてしまい、営業効率が下がります。企業データベースを活用すれば、自社の受注傾向に近い企業群を抽出しやすくなります。新規開拓やABMを進める企業にとって、営業活動の入り口を改善する重要なツールです。

顧客・案件管理の領域

4. SFA(Sales Force Automation)
SFAツール(営業支援)は、営業部門のプロセス全体を管理し、自動化・効率化するためのツールです。各営業担当者の行動(訪問、電話、メールなど)、商談の進捗状況、売上予測などを一元管理し、チーム全体で可視化します。これにより、営業活動の属人化を防ぎ、組織としての営業力を底上げします。
SFAが有効なのは、案件状況が担当者ごとに分散し、マネージャーが進捗を把握しにくい組織です。たとえば、営業会議で各担当者が口頭で進捗報告をしている場合、情報の粒度にばらつきが出ます。SFAを使えば、案件フェーズや次回アクション、受注予定日、失注リスクを同じ基準で管理できます。SFAの機能や選び方を先に理解しておくと、営業ツール全体の比較もしやすくなります。SFAをより詳しく知りたい場合は、下記の記事も参考になります。
参考:【2026】SFA(営業支援)ツール比較10選|自社に合う選び方とおすすめ一覧
5. CRM(Customer Relationship Management)
CRMツール(顧客関係管理)は、顧客情報を一元管理し、顧客との良好な関係を構築・維持するためのツールです。顧客の基本情報、購入履歴、問い合わせ履歴などを集約し、顧客一人ひとりに合わせた最適なアプローチを支援します。顧客満足度やLTV(顧客生涯価値)の向上を主な目的とします。SFAと機能が重複する部分も多く、一体型のツールも増えています。
CRMは、営業部門だけでなく、マーケティング部門やカスタマーサクセス部門との連携にも役立ちます。たとえば、マーケティングが獲得したリードの行動履歴を営業が確認し、受注後はカスタマーサクセスが契約前の課題を把握することで、顧客体験を一貫させることができます。

営業力強化・プロセス改善の領域

6. セールスイネーブルメント
セールスイネーブルメントツールは、営業担当者のパフォーマンス向上を目的とした総合的なプラットフォームです。営業資料や成功事例の共有、ロールプレイングやトレーニングプログラムの提供、営業スキルの可視化と改善支援など、営業チーム全体の能力開発と成果向上を体系的に支援します。
営業組織が拡大すると、担当者ごとに使っている資料が異なったり、最新の提案資料が分からなくなったりすることがあります。また、新人営業がどの資料をどの商談フェーズで使えばよいか分からず、育成に時間がかかることもあります。セールスイネーブルメントツールは、営業資料や成功パターンを組織全体で共有、営業ナレッジを蓄積し、成果の再現性を高めたい組織に適しています。
7. 商談解析
商談解析ツールは、オンライン商談や電話での会話内容をAIが分析し、成約率の高いトークスクリプトや顧客の反応、課題などを特定するツールです。会話の自動文字起こし、キーフレーズの検出、感情分析などを行い、営業担当者のフィードバックやスキル向上、マネージャーによる適切な指導をサポートします。
商談解析ツールを使えば、営業マネージャーがすべての商談に同席することなく、具体的なフィードバックを行えます。新人営業の育成、トップ営業の勝ちパターン分析、商談品質の標準化に取り組む組織に向いているツールです。
8. DSR(Digital Sales Room)
DSRツール(デジタルセールスルーム)は、BtoBの商談プロセスにおいて、買い手企業が必要とする情報を集約した専用のオンライン空間を提供するツールです。提案資料、見積書、議事録、担当者間のメッセージなどを一元化し、買い手側の検討プロセスをスムーズにします。これにより、商談の進行を加速させ、成約率の向上を目指します。
BtoB営業では、商談に参加していない決裁者や関係者へ情報が共有されることがあります。このとき、メール添付された資料だけでは文脈が伝わらず、検討が止まってしまうことがあります。DSRツールを活用すれば、商談前後に必要な情報を整理して提供でき、顧客側の社内共有も進めやすくなります。商談後フォローが属人化している企業や、検討期間が長い商材を扱う組織に向いています。

個別業務の効率化の領域

9. Video Agentツール
Video Agentツールは、営業担当者が繰り返し行っているサービス説明、機能説明、事例紹介、操作説明などを動画やAIエージェントで自動化するツールです。単に動画を配信するだけでなく、視聴者の反応や回答内容に応じて案内を変えられるツールもあります。
たとえば、初回商談前にサービス概要や導入事例をVideo Agentで案内しておけば、商談では基本説明ではなく、顧客固有の課題や導入条件について深く議論できます。商談後も、顧客が動画を視聴したか、どの内容に関心を持ったかを把握できれば、次回フォローの精度が高まります。営業担当者が同じ説明を何度も繰り返している企業や、商談前後の情報提供を標準化したい組織に適しています。
営業効率化をどこから着手すればよいか迷っている場合も、導入しやすいVideo Agentによる説明の自動化から始めることをおすすめします。下記の「説明疲れ」の記事も参考にしてください。
参考:ビジネスパーソンの約8割が実感する「説明疲れ:の実態|調査で見えた伝え手と受け手のギャップ
10. CTI(Computer Telephony Integration)
CTI(コンピューター電話統合システム)は、コンピューターと電話システムを連携させる技術です。PCの画面上で電話の発着信操作(クリックトゥコール)ができたり、着信時に自動で顧客情報をポップアップ表示させたりすることが可能です。通話の自動録音や文字起こし機能も備わっていることが多く、電話営業(アウトバウンド営業)を大幅に効率化します。
インサイドセールスやカスタマーサポートでは、電話対応の履歴管理や品質改善が重要です。誰が、いつ、どの顧客へ、どのような会話をしたのかが分からないと、フォロー漏れや対応品質のばらつきが起こります。CTIは、架電数が多く、架電効率を改善したい組織に向いています。
11. 名刺管理
名刺管理ツールは、紙の名刺をスキャナーやスマートフォンアプリで読み取り、デジタルデータとして管理・共有するためのツールです。単なる連絡先のデータベース化に留まらず、組織内で人脈を可視化・共有したり、他のSFA/CRMと連携して営業リストを作成したりする機能も備えています。
名刺が個人の机やスマートフォンの中に残ったままだと、会社全体の顧客資産として活用できません。名刺管理ツールを使えば、誰がどの企業と接点を持っているかを可視化でき、営業機会の発見にもつながります。展示会出展や対面営業が多い企業、部門横断で顧客接点を共有したい組織に適しています。
12. オンライン商談
オンライン商談ツールは、インターネットを通じて遠隔地の顧客と商談を行うためのシステムです。単なるビデオ通話機能だけでなく、画面共有、資料共有、録画、議事録の自動作成支援など、商談の質を高めるための機能が充実しています。移動時間やコストを削減し、商談機会を最大化します。
オンライン商談では、対面商談と比べて相手の反応が読み取りにくく、資料の見せ方や話の進め方が成果に影響します。そのため、録画機能や画面共有機能を活用し、商談内容を振り返ることも重要です。非対面での営業活動が多い企業や、遠方顧客との商談を効率化したい組織にとって、オンライン商談ツールは基本的な営業インフラになります。
13. 日程調整
日程調整ツールは、商談や会議の日程調整にかかる手間を自動化するツールです。自身のカレンダーと連携し、空いている日時を抽出してURLとして相手に送付。相手はそのURLから都合の良い時間を選ぶだけで、自動的にカレンダーに予定が登録されます。メールや電話での煩雑な往復作業をなくし、スピーディーなアポイント獲得を実現します。
日程調整は一見小さな業務に見えますが、商談数が多い組織では大きな負荷になります。候補日提示、再調整、リマインド、会議URL発行を手作業で行っていると、営業担当者の時間が細かく分断されます。日程調整ツールを使えば、商談設定までのスピードが上がり、機会損失を防ぎやすくなります。インサイドセールスやフィールドセールスで商談設定が多い組織に向いています。
14. 議事録作成
議事録作成ツール(AIアシスタント機能含む)は、オンライン会議や商談の音声データをテキストに自動で文字起こしし、要約やタスクリストを生成するシステムです。発言者の特定や感情分析を行う機能を持つものもあり、議事録作成にかかる時間を大幅に削減し、会議後のアクションを明確化します。
商談後すぐに次の予定が入っている営業担当者は、議事録作成が後回しになりがちです。その結果、顧客の発言や宿題事項が曖昧になり、フォロー漏れが発生することがあります。議事録作成AIを活用すれば、商談内容を素早く共有でき、SFAやCRMへの入力補助にもつながります。商談数が多く、記録業務に時間がかかっている企業に適しています。

【目的別】おすすめの営業ツール16選

ここまで、営業効率化の重要性やツールの種類について解説してきましたが、「結局、自社にはどのツールが最適なのか」という最も重要な点について、整理していきましょう。本セクションでは、貴社が抱える具体的な営業課題や、ツール導入で実現したい「目的」に焦点を当て、それぞれに合致するおすすめのツールを厳選して16製品ご紹介します。

以下の5つの目的に沿って、自社の状況に最適なツールを見つけ出すヒントとして活用してください。

  1. 【リード獲得・育成】見込み客を発見し、関係を構築したい
  2. 【案件・顧客管理】営業プロセス全体を可視化・最適化したい
  3. 【商談準備・実行】アポイントから提案までの効率を高めたい
  4. 【商談解析・クロージング】成約率向上と営業力強化を図りたい
  5. 【日常業務の効率化】電話対応や議事録作成などの事務作業を削減したい

【リード獲得・育成】見込み客を発見し、関係を構築したい

1. Marketing Hub

Marketing Hub

HubSpotのMarketing Hubでは、見込み客を惹きつけるブログ、SEO、広告運用、SNS管理や、マーケティングオートメーション、LP作成、メルマガ配信のすべてを1つのツールで利用できます。AI搭載ツールで関心度の高い訪問者を惹きつけ、コンバージョンを促し、信頼関係を構築します。フォームや動的なCTAを活用して、匿名のウェブサイト訪問者の中から見込みのある相手を特定し、顧客体験を自動的にパーソナライズできます。複数チャネルにまたがるキャンペーンの展開にも対応し、有望な商談機会に変換できます。

参考:https://www.hubspot.jp/

2. Sales Marker

Sales Marker

Sales Markerは、AIがWeb検索行動データを解析し、設定したキーワードを検索している企業を通知します。顧客の興味関心や検討段階を把握、“まさに今”ニーズがある企業にリアルタイムにアプローチすることで商談化率が向上します。また、部署・人物情報がわかるのでキーマンに直接コンタクトできます。代表電話を突破できない、ニーズが無いため話を聞いてもらえないなどのハードルを突破できます。手当たり次第の営業は終わり、「自社サービスを今欲しい企業」に絞って営業する時代といえるでしょう。

参考:https://sales-marker.jp/

3. LeadPool

LeadPool

LeadPoolは、オープンデータをAIが統合して創り上げた次世代AIリードデータベースです。Web上に散らばる様々な企業関連情報(部署電話番号・求人情報やプレスリリースなど)や人物情報(人事往来情報や各種SNS情報など)を網羅的に取得し、独自のアルゴリズムで統合・紐づけをしたデータベースに500万社以上の企業データを収録し、リスト作成・顧客詳細情報調査・CRMへのデータ入力を効率化します。企業の時事情報や所属しているキーパーソンのプロスペクト情報(各種SNS情報など)を収録し、1to1アプローチの実行を強力に支援します。

参考:https://www.leadpool.tech/

【案件・顧客管理】営業プロセス全体を可視化・最適化したい

4. Sales Cloud(SFA・CRM)

Sales Cloud(SFA・CRM)

SalesforceのSales Cloudは、収益成長の基盤を築く営業支援自動化ソフトウェアです。ガイド付きの営業活動とAIによる商談インサイトで、迅速な成約を実現します。パイプラインと予測を可視化することで、将来の売上を予測できます。自動化された営業プロセスとワークフローで、営業チーム全体の能力を最大化するとともに、営業サイクル全体から貴重なインサイトを引き出し、プロセスとワークフローを単一の顧客プロファイルの商談と取引先のデータを簡単に統合できます。

参考:https://www.salesforce.com/jp/sales/cloud/

5. Mazrica Sales

Mazrica Sales

Mazrica Salesは、日本の営業DXが抱える課題から生まれた、「誰でも使える、 誰でも成果を出せる」国産・後発の次世代型営業DXプラットフォーム(SFA/CRM)です。リード獲得・追客・未開拓顧客の獲得や営業推進まで、わかりやすく1つに。また、BIレポート・ダッシュボードで誰もがわかる形に可視化することで、スピーディな戦略策定・経営判断を後押しします。不確実性が高まる現代、変化への対応スピードが鍵を握ります。Mazricaなら高度な開発知識や経験がなくても、『誰でも』その場で柔軟にカスタマイズ可能です。

参考:https://product-senses.mazrica.com/

6. ホットプロファイル

ホットプロファイル

ホットプロファイルは、顧客データベースを自動作成し、人脈を可視化・共有します。最新の情報に基づいてあらゆる接点を把握、活用することで営業活動を前進させます。企業情報と紐付け、営業個人、会社全体、部署別、顧客別、商材別など、さまざまなセグメントで売上を可視化。予算と実績を比較しながら進捗確認でき、売上予測(見込案件管理)がしやすくなります。顧客の興味関心を可視化し、適切なタイミングでより効果的なアプローチ。商談機会を最大化し、受注につながる営業活動を推進します。

参考:https://www.hammock.jp/hpr/

【商談準備・実行】アポイントから提案までの効率を高めたい

7. COLETA

COLETA

COLETA for salesは、購買サインを即キャッチして、AIが最適提案をフルサポートするデジタルセールスルームです。資料や商談メモなど、あらゆる提案コンテンツをひとつにまとめて顧客へ共有します。閲覧状況をAIが解析し、“購買サイン”を見逃さないから、顧客に本当に刺さる提案ができ、成約数を大幅にアップできます。また、AIが企業や顧客の情報を徹底的に分析し、最適なトークを自動生成。これにより、誰でも準備万端で商談を始められる環境を提供します。

参考:https://www.coleta.jp/

8. openpage

openpage

openpageは、受注率の向上、営業の再現性を高めるデジタルセールスルームです。初回商談に向けて専用ページを作成し、設定したアジェンダを参照しながら、抜け漏れなく商談を実施できます。ネクストアクションが登録され、双方に漏れがないようリマインドされます。議事録や資料の閲覧履歴を参考にしながら、検討状況、興味関心を想定し、案件の進め方を支援します。このように初回接触から受注までをワンストップでカバーします。openpageは顧客の購買体験向上を目的とし、商談毎の定性情報を見える化します。

参考:https://www.openpage.jp/

9. SHOWBY

SHOWBY

SHOWBYは、クラウド型Web商談ツールです。アカウント発行不要で、事前にURLを発行する必要もありません。電話しながら、その場でワンタイムの番号を発行してオンライン商談に接続することができます。また、Sansan、Eightのオンライン名刺URLをワンボタンで商談中に送ることができます。資料の送付も「あとでメールします」ではなく「いま、お渡しします!」ができます。そして、画面共有しながら、お客様には見えない「カンペ」を表示させれば、常に安定した鉄板トークを繰り出せます。

参考:https://www.showby.cloud/detail/

10. ROOMS

ROOMS

ROOMSは、企業のDX課題を多角的に解決するオンライン商談プラットフォームです。対面と変わらない、それ以上の商談体験を提供します。パソコン・スマホ・タブレット全ての端末でアプリインストール不要で、ワンクリックで簡単接続できます。また、いつ誰が誰とどんな商談をしたのかの履歴を一覧で可視化し、商談管理も可能になります。録画や音声議事録により、今までブラックボックスだった商談の可視化や記録をして、商談データの分析活用によって、スキルの均一化や成功要因の把握が可能になります。

参考:https://www.rooms-online.jp/

11. Video Agent TALKsmith

Video Agent TALKsmith

TALKsmithのVideo Agentは、プレゼン動画内に設問を表示し、その回答結果に応じて内容が変化するVideo Agentを簡単に作成することができます。自社サイトやメール文面だけでは魅力を伝えることに限界があります。Video Agentであれば、最適なプレゼンを自動的におこなえます。さらに受け手の反応データやインテントデータが蓄積されるため、顧客が「どんな情報を求めているか」「いつアプローチすべきか」が可視化されます。それによりマーケティングの成果を大きく向上させます。

参考:https://talk-smith.com/for-sales/

12. Gamma

Gamma

Gammaは、あらゆる営業資料を作成できる、AIを活用したダイナミックなコンテンツ作成ツールです。定型のPDFを送信する代わりに、埋め込み動画や価格オプション、次のステップを載せたインタラクティブな提案書を作成しましょう。簡単なプロンプトで、魅力的で読みやすい提案書を作成します。各クライアントに応じて、テンプレートを数分でカスタマイズできます。営業資料だけではなくランディングページでも、思いついたものをすぐに形にできます。

参考:https://gamma.app/ja/products/presentations

13. Jicoo

Jicoo

Jicooは、GoogleカレンダーやMicrosoft Outlookなど複数のカレンダーと接続し空き状況をリアルタイムに取得。ダブルブッキングを未然に防ぎ、メールや電話での面倒なラリーを回避して、日程調整の工数を90%削減します。またリマインドやフォローアップなど顧客とのコミュニケーションの自動化もサポートします。Web会議、CRMやメッセージングツールなど多種多様な外部サービスとの連携も提供しています。自社のワークフローに組み込まれている、すでにお使いのサービスとスムーズに接続します。

参考:https://www.jicoo.com/

【商談解析・クロージング】成約率向上と営業力強化を図りたい

14. SALESCORE

SALESCORE

SALESCOREは、営業組織の「誰もが」「再現性をもって売れる」ことを目的にしたセールスイネーブルメントSaaSです。営業データの集約・分析から売上が上がるエッセンスを特定し、導き出した最適な方法論を仕組み化し展開するまでの一連の流れを支援します。予実の把握や売上の進捗など、目標達成に必要なすべてのデータを1つのダッシュボードで可視化。今とるべきアクションに集中することで、営業の生産性向上を実現します。

参考:https://www.salescore.jp/

15. amptalk analysis

amptalk analysis

amptalk analysisは、大手通信キャリア(ソフトバンク・NTTドコモ・au)の通話からWeb商談や対面商談など、顧客とのあらゆる会話を記録する商談解析ツールです。毎日の電話・商談を、AIが書き起こし、要約・解析をしてSFA・CRMに自動連携します。営業トークや提案内容を見える化し、スキルアップや型化を促進し、営業が何もせずとも、商談データが資産化されます。営業チームの隣で並走する「イネーブルメントコパイロット」として、営業DXを加速させます。

参考:https://amptalk.co.jp/product/analysis

16. Oracle CPQ

Oracle CPQ

Oracle CPQは、営業担当者が、製品またはサービスの適切な組み合わせを構成し、正確な見積書を作成して、顧客の価格ニーズを満たすことができるクラウドベースのアプリケーションです。営業担当者が常に正しい判断ができるようにAIによる推薦とステップバイステップのワークフローは、セールスチームと顧客がすぐに適切な製品、バンドル、サービスを特定できるように支援します。AIによるマージン、割引、価格動向、成約確率のインサイトにより、適切な取引の優先度設定を行い、収益を最大化できるよう支援します。

参考:https://www.oracle.com/jp/cx/sales/cpq/

【日常業務の効率化】電話対応や議事録作成などの事務作業を削減したい

17. ACES Meet

ACES Meet

ACES Meetは、ビデオ会議ツールを連携すると、商談中の会話を全て自動で文字起こし、後から全て把握できるため、メモの必要がなく商談に集中できます。ACES AIアシスタントが議事録作成を代行し、1クリックでSalesforceに連携登録できます。情報共有がスムーズになり、商談のネクストアクションをより確実に前進させ、商談の成約率向上のための振り返り・改善をサポートします。また、商談前にノート機能を活用し、商談を円滑にするためのアジェンダや顧客情報を書き込んでおくことで、商談の成功率を向上することができます。

参考:https://meet.acesinc.co.jp/

18. MiiTel Phone

MiiTel Phone

MiiTel Phoneとは、インサイドセールスや電話営業での通話をAIが分析し、最適化します。分析結果を基に、AIコーチが具体的な改善提案を行い、セルフコーチングを実現します。「どのタイミングで、どのような内容を、どのような話し方で訴求するとうまく行くか」の有効な営業スキルを定量的にデータで可視化。「勝ちパターンの型化」に貢献し、誰でも成果を出せる仕組みづくりを支援します。また、議事録の自動生成やCRMへの自動連携により、手間のかかる架電後の各種作業を MiiTel Phone が自動化してサポートします。

参考:https://miitel.com/jp/service/phone/

失敗しない営業効率化ツールの選び方5つのポイント

数多くのツールの中から自社に最適なものを選ぶためには、明確な基準を持つことが重要です。ここでは、ツール選定で失敗しないための5つの重要なポイントを解説します。

1. 導入目的と解決したい課題を明確にする

最も重要なのは、「なぜツールを導入するのか」という目的を明確にすることです。「残業時間を削減したい」「成約率を10%向上させたい」といった具体的な目標を設定し、その達成を阻んでいる現在の課題は何かを特定しましょう。目的が曖昧なままでは、多機能なツールに惹かれてしまい、結果的に「導入したものの使われない」という事態に陥りがちです。

2. 現場の担当者が使いやすい操作性か

ツールを日常的に利用するのは、現場の営業担当者です。どんなに優れた機能を持っていても、操作が複雑で入力に手間がかかるツールは敬遠され、定着しません。直感的に操作できるか、スマートフォンやタブレットでも快適に利用できるか、といった視点は不可欠です。無料トライアル期間などを活用し、必ず複数の担当者に実際に触れてもらい、現場の意見を反映させることが成功の鍵です。

3. 必要な機能とコストのバランスを見極める

多機能なツールは魅力的ですが、全ての機能が自社に必要とは限りません。まずは課題解決に必要な「必須機能」を洗い出し、それ以外の「あれば便利な機能」と区別しましょう。将来的な事業拡大を見越した拡張性も考慮しつつ、現在のニーズに合った適切なプランを選ぶことが重要です。初期費用だけでなく、月額利用料やアカウント追加費用などのランニングコストも含めた費用対効果を総合的に判断しましょう。

4. 既存システムとの連携は可能か

すでに社内で利用している他のシステム(例:会計ソフト、チャットツール、MAツールなど)と連携できるかどうかも重要な選定基準です。システム間の連携がスムーズでないと、データの二重入力が発生したり、情報が分断されてしまったりと、かえって非効率になる可能性があります。API連携の可否や、CSVファイルでのデータ入出力が容易かなどを事前に確認しましょう。

5. 導入後のサポート体制は充実しているか

ツールは導入して終わりではありません。操作方法がわからない時や、システムに問題が発生した際に、迅速で的確なサポートを受けられるかは非常に重要です。導入時の設定支援、操作方法に関する研修、電話やメールでの問い合わせ窓口、オンラインマニュアルの充実度などを確認しましょう。手厚いサポート体制は、ツールのスムーズな定着と活用を力強く後押ししてくれます。

ツール導入を成功させるための3つの運用ステップ

最適なツールを選定しても、その後の運用がうまくいかなければ効果は得られません。ここでは、ツール導入を成功に導き、組織に定着させるための3つのステップを紹介します。

1. 推進担当者を決め、利用ルールを策定する

ツール導入を主導する「推進担当者」や「チーム」を明確に定めましょう。彼らが導入の目的を社内に浸透させ、活用の旗振り役となります。同時に、現場が混乱しないよう、シンプルで分かりやすい利用ルールを策定することが重要です。「商談後は24時間以内にSFAに結果を入力する」「顧客情報は〇〇の項目を必須とする」など、最低限のルールを設けることで、データの質と一貫性が保たれ、ツールが形骸化するのを防ぎます。

2. スモールスタートで成功体験を作る

最初から全部門で一斉に導入するのではなく、特定の部門や意欲の高い数名のチームで試験的に導入する「スモールスタート」が有効です。まずは小さな範囲でツールを運用し、「入力の手間が半減した」「チーム内の情報共有がスムーズになった」といった成功体験を作ります。この成功事例を社内に共有することで、他の従業員のツールに対する心理的なハードルが下がり、本格展開した際の協力を得やすくなります。

3. 定期的に効果を測定し、改善を続ける

ツール導入後は、定期的にその効果を測定し、最初に設定した目的に対してどれだけ貢献しているかを検証します。売上データや活動量の変化といった定量的な指標だけでなく、「使いにくい点はないか」「もっとこう活用できないか」といった現場からの定性的なフィードバックも収集しましょう。これらの情報をもとに、ルールの見直しや、より効果的な活用方法の共有など、継続的な改善(PDCAサイクル)を回していくことが、ツールの価値を最大化する上で不可欠です。

まとめ

本記事では、営業効率化の重要性から、その具体的なメリット、そして多岐にわたるツールの種類と選び方、さらには導入後の成功ステップまでを網羅的に解説しました。

現代のビジネス環境において、営業活動の効率化は、単なる業務改善に留まらず、企業が持続的に成長するための不可欠な戦略です。生産年齢人口の減少、働き方改革の推進、そして激化する市場競争という背景の中で、営業担当者が本来の価値創造業務に集中できる環境を整えることは、売上向上、コスト削減、そして従業員満足度向上に直結します。

最適な営業効率化ツールを選び、適切に運用するためには、以下のポイントが重要です。

  • 目的と課題の明確化: なぜ効率化したいのか、どんな課題を解決したいのかを具体的に設定する。
  • ツールの理解: SFA、CRM、MAなど、各ツールの種類と役割を正しく理解する。
  • 選び方の基準: 現場の使いやすさ、必要な機能とコストのバランス、既存システムとの連携、サポート体制を重視する。
  • 導入後の運用: 推進担当者の設置、スモールスタート、継続的な効果測定と改善を通じて、ツールを組織に定着させる。

営業効率化ツールは、導入すれば魔法のように全てが解決するものではありません。しかし、貴社の営業課題と真摯に向き合い、適切なツールを選び、そしてPDCAサイクルを回しながら活用し続けることで、営業部門は間違いなく進化し、ビジネス全体の成長を力強く牽引する存在となるでしょう。この記事が、貴社の営業効率化に向けた一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

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CRO/西嶋 一海

Kazuumi Nishijima

2012年に(株)イノベーションに入社、自社メディアであるITトレンドをはじめ、BtoB領域のマーケティング支援ビジネスの営業責任者を歴任。 2017年に(株)セールスフォース・ジャパンへ入社し7年間在籍。プレイヤーとしてはSMB領域で複数年の年間予算達成をへて、同SMB領域の営業責任者及び、金融アライアンスビジネスの営業責任者を歴任。 2024年に(株)LOOVへ参画。

よくある質問

Q. 営業効率化ツールは、中小企業でも導入すべきですか?

はい、中小企業こそ営業効率化ツールを導入するメリットが大きいと言えます。限られた人員で多くの業務をこなす必要がある中小企業では、定型業務の自動化や情報共有の仕組み作りが、生産性向上に直結します。また、SFAやCRMといったツールは、営業プロセスの標準化を促し、属人化を防ぐことで、将来的な事業拡大の基盤を築く上でも役立ちます。
最近では、中小企業向けの低コストでシンプルな機能のツールや、国のIT導入補助金などの制度も充実しており、導入のハードルは下がっています。

Q. 営業効率化ツールを導入する際の、最も一般的な失敗原因は何ですか?

最も一般的な失敗原因は、「導入目的の不明確さ」と「現場の利用定着の失敗」です。目的が曖昧なまま「他社が導入しているから」という理由で高機能なツールを導入しても、何のために使うのかが分からず、結局使われなくなってしまいます。また、現場の営業担当者が「入力が面倒」「メリットを感じない」と感じて使わなくなってしまうケースも多いです。

これを避けるためには、導入前に具体的な目的と解決したい課題を明確にし、現場の意見を吸い上げながら、操作が簡単でメリットを実感しやすいツールを選ぶこと、そして導入後の研修やサポートを徹底することが重要です。

Q. SFAとCRMの違いがよくわかりません。どちらを優先すべきでしょうか?

SFAとCRMは機能が重複する部分が多く、近年は一体型のツールが増えていますが、厳密には目的が異なります。

SFA(営業支援)は、「営業活動」の効率化に焦点を当て、案件管理、顧客管理、行動管理、売上予測など、営業担当者の日々の業務を支援し、成果を最大化することを目的とします。CRM(顧客関係管理)は、「顧客との関係性」の最適化に焦点を当て、顧客情報の一元管理、顧客満足度向上、ロイヤルティ向上を通じて、顧客生涯価値(LTV)を高めることを目的とします。

どちらを優先すべきかは、現在の課題によります。もし「営業プロセスがブラックボックス化していて、案件の進捗が見えない」「営業活動が属人化している」といった課題が中心であれば、まずはSFA機能が充実したツールが適しているでしょう。

一方で、「既存顧客との関係を強化したい」「顧客からの問い合わせ対応を改善したい」といった課題が中心であれば、CRM機能が優先されます。多くの場合、SFAとCRMの機能は密接に関連しており、両方の機能を兼ね備えたツールを選ぶことが一般的です。

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