人事BPOとは?導入前に知りたい業務内容と費用相場、サービス10社を比較解説
2026-03-27更新
人事業務の負担が増え、「定型業務に追われてコア業務に集中できない」と感じている企業も多いのではないでしょうか。こうした課題の解決策として注目されているのが人事BPOです。本記事では、人事BPOの基本的な仕組みから、委託できる業務、費用相場、サービスの選び方までを解説します。おすすめの人事BPOサービス10社も紹介しますので、導入を検討する際の参考にしてください。
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人事BPOとは
人事BPOとは、人事部門が担う業務プロセスの一部または全部を、専門的なノウハウを持つ外部の専門企業へ継続的に委託する経営戦略手法です。単なる業務の外部委託ではなく、業務プロセスの企画・設計から運用・改善までを一括して委託する点が大きな特徴です。専門家の知見を活用することで、業務の効率化や品質向上、そしてコスト削減を実現し、自社の人事業務の高度化を目指します。
BPOとアウトソーシング・派遣との違い
人事BPOは、アウトソーシングや人材派遣と混同されることがありますが、それぞれ目的や役割が異なります。主な違いを以下の表にまとめました。
| 項目 | 人事BPO | アウトソーシング | 派遣 |
|---|---|---|---|
| 目的 |
|
|
|
| 特徴 | 戦略的パートナーとして業務改善まで担う | 特定の業務を切り出して外部へ委託する | 必要なスキルを持つ人材を一定期間確保する |
BPOは業務プロセス全体の最適化を目的とし、業務設計や改善提案まで含めて委託する点が特徴です。一方、アウトソーシングは給与計算やデータ入力など、特定の業務を切り出して外部に委託する形態を指します。また、派遣は業務そのものを外部企業に任せるのではなく、「人材」を一定期間受け入れる仕組みであり、業務の指示や管理は派遣先企業が行います。
このように、BPO・アウトソーシング・派遣は外部リソースを活用する点では共通していますが、目的や役割、責任範囲が大きく異なります。
人事アウトソーシングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考:人事労務アウトソーシングとは?2026サービス比較6選と失敗しない選び方
人事BPOが広がっている背景
人事BPOの活用は近年急速に広がっています。その背景には、主に以下のような社会的・経営的な要因があります。
人材不足と働き方改革への対応
少子高齢化による労働人口の減少により、多くの企業で人材不足が深刻化しています。限られた人員で多様な働き方に対応しながら生産性を高める必要があるため、定型的な人事業務を外部に委託し、社員をより付加価値の高いコア業務へ集中させる動きが広がっています。
業務効率化とコスト削減の必要性
企業間競争が激化する中、業務効率の改善とコスト削減は多くの企業にとって重要な経営課題です。人事BPOを活用すれば、専門企業が持つ業務ノウハウやシステムを利用できるため、自社で全ての業務を運用するよりも高い効率と品質を実現できる可能性があります。
DX推進とテクノロジーの進化
AIやRPA(業務自動化ソフト)などの技術が進化したことで、人事BPOの役割も変化しています。現在では単なる業務委託にとどまらず、デジタル技術を活用して人事業務の効率化や改善を支援するサービスとして活用されるケースも増えています。企業は人事BPOを活用することで、人事業務の効率化だけでなく、自社のDX推進を支援するパートナーを得ることもできます。
人事BPOに委託できる4つの主な業務
人事BPOで委託できる業務は多岐にわたりますが、主に「労務管理」「人事管理」「採用業務」「安全衛生」の4つの領域に分けられます。
1. 労務管理
労務管理は、正確性と適法性が厳しく問われる定型業務が多く、専門性が高い領域です。BPOを活用することで、法改正にも迅速に対応し、煩雑ながらもミスが許されない業務から解放され、社内リソースをより戦略的な業務へ振り分けることが可能になります。
具体的には、毎月の給与計算や勤怠データの管理、年末調整といった業務を正確かつ効率的に実施します。また、入退社に伴う社会保険・労働保険の手続きや福利厚生制度の運用代行、法改正に対応した就業規則の改定や労使協定の作成・届出のサポートも含まれます。
2. 人事管理
人事管理は、企業の成長に直結する戦略的な領域ですが、制度設計には客観的な視点と高度な専門知識が求められます。BPOを活用し、外部の知見や他社事例を取り入れることで、自社の実情に合った、公平で納得感の高い制度を構築・運用する支援が受けられます。
たとえば、人事評価制度の設計・運用・改善をサポートし、公平な評価体系を構築したり、従業員のスキルアップを目的とした人材開発計画の策定や組織活性化の施策を支援したりします。さらに、新入社員研修や階層別研修、eラーニングなどの企画・運営を代行することも可能です。
3. 採用業務
採用業務は、事業計画によって繁閑の差が激しく、専門的なノウハウが求められる領域です。必要な時に必要なだけ専門家のリソースを活用できるBPOは、採用活動の柔軟性とスピードを高め、優秀な人材の獲得競争において優位性を築くのに役立ちます。
求人媒体の選定・管理や応募者からの問い合わせ対応、書類選考といった募集管理から、面接日程の調整や適性検査の運用、合否連絡などの選考対応、さらには内定者とのコミュニケーションや入社手続きの案内といった入社までのフォローアップまで、一連のプロセスを支援します。
4. 安全衛生
安全衛生は、関連法令が多岐にわたり、専門的な知見が不可欠な業務です。コンプライアンスを確保し、従業員の心身の健康を守る体制を構築するため、専門家によるBPOサポートは非常に有効です。具体例として、労働安全衛生法に基づく各種取り組みの推進や、従業員の健康診断の実施管理、ストレスチェックの運用などをサポートし、安全で健康的な職場環境の維持に貢献します。
人事BPOを活用する5つのメリット
人事BPOを戦略的に活用することで、企業は単なる業務効率化に留まらない、多くのメリットを享受できます。
1. コスト削減と固定費の変動費化
人事業務を内製化する場合、担当者の人件費や教育費、システムの導入・維持費などが固定費として継続的に発生します。人事BPOを活用すれば、これらの固定費を、業務量に応じたサービス利用料へ転換し、変動費化できます。結果として、繁忙期と閑散期の業務量の波に合わせて費用を最適化し、トータルでのコスト削減につながります。
2. 業務効率・品質の向上とリソース最適化
人事BPOの事業者は、洗練された業務プロセスと最新のテクノロジー、そして経験豊富な専門スタッフを擁しています。これにより、自社で運用するよりも高いレベルの業務品質と効率性を実現できます。また、給与計算や社会保険手続きといった定型業務から社員を解放し、人材開発や組織戦略の立案といった、企業の競争力向上に直結するコア業務へリソースを再配分することが可能になります。
3. 専門知識の活用による人事業務の高度化
自社内だけでは得られない、人事・労務に関する高度な専門知識やノウハウを活用できる点も大きなメリットです。BPO事業者は多くの企業の事例に精通しており、法改正への対応はもちろん、人事評価制度の再構築や効果的な研修プログラムの導入など、より戦略的な人事施策の実現をサポートしてくれます。
4. 法改正への迅速な対応
労働関連法規や社会保険制度は頻繁に改正が行われます。これらの法改正に迅速かつ正確に対応するには、常に最新情報を収集し、実務へ反映させるための専門知識が不可欠です。BPOを活用すれば、法改正への対応を専門家に一任できるため、コンプライアンスを遵守した適切な業務遂行が可能となり、対応漏れのリスクを回避できます。
5. リスク管理体制の強化
人事データには機密性の高い個人情報が多く含まれるため、厳重な管理が求められます。BPO事業者は、信頼性の高いセキュリティ体制を構築しているため、自社で管理するよりも情報漏洩リスクを低減できる場合があります。また、業務が特定の担当者に依存する属人化を防ぎ、担当者の急な退職などによる業務停滞のリスクを回避することにもつながります。
人事BPOを活用する3つのデメリット
多くのメリットがある一方、人事BPOの導入にはいくつかのデメリットも存在します。事前にこれらを理解し、対策を講じることが成功の鍵となります。
1. 導入準備に手間がかかる
BPOの導入にあたっては、まず自社の現状の業務プロセスを詳細に可視化し、課題を整理する必要があります。その上で、どの業務をどの範囲まで委託するのかを明確に定義し、BPO事業者との間で詳細な仕様を決定していくプロセスには、相応の時間と労力がかかります。この初期段階の準備を丁寧に行うことが、導入後のスムーズな運用に不可欠です。
2. 情報漏洩リスクがある
従業員の個人情報や会社の機密情報を外部の企業に預けることになるため、情報漏洩のリスクはゼロではありません。委託先のBPO事業者が、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証やプライバシーマークなどを取得しているか、どのようなセキュリティ対策を講じているかを事前に厳しく評価・確認することが極めて重要です。
3. 社内にノウハウが蓄積されにくい
委託した業務に関する知識や経験、改善のノウハウの共有が不十分な場合、業務がブラックボックス化したり、社内にノウハウが蓄積されにくくなります。結果的に業務を内製化に戻しにくくなり、長期的な視点で考慮すべきリスクです。
BPO事業者と定期的に情報共有の場を設け、業務プロセスの詳細や改善内容をレポートしてもらうなど、ノウハウを共有する仕組みを構築しておくことが望ましいでしょう。
人事BPOの料金体系
人事BPOの費用は、委託する業務の範囲や企業規模、業務量などによって大きく変わります。一般的には、以下のような料金体系が採用されています。
月額固定型
毎月一定の料金を支払う形態です。費用が安定するため、予算管理がしやすい点がメリットです。
従量課金型
処理件数や対応時間など、業務量に応じて料金が変動します。業務量の変動が大きい企業でもコストを最適化しやすいのが特徴です。
成果報酬型
採用成功など、特定の成果が発生した場合に料金が発生する仕組みです。主に採用代行(RPO)などで採用されることが多い料金体系です。
また、これらの料金とは別に、業務フローの設計やシステム導入などのために初期費用が発生する場合もあります。自社の業務量や予算に合った料金体系を選ぶためにも、複数のサービスを比較しながら検討することが重要です。
おすすめの人事BPOサービス10選
人事BPOサービスは、対応できる業務範囲やサポート体制、得意とする企業規模などがサービスごとに異なります。そのため、自社の課題や組織規模に合ったサービスを選ぶことが重要です。ここでは、人事BPOサービスの中から、大企業向け・中小企業向けに分類し、それぞれの特徴を紹介します。
| タイプ | サービス名 | 特徴 | 対応領域 |
|---|---|---|---|
| 大企業向け | パーソル ビジネスプロセスデザイン | コンサル〜業務設計・DX・運用まで一体支援 | 人事BPO全般 |
| 大企業向け | パソナ BPO・アウトソーシング | HRソリューションの実績が豊富 | 人事・労務 |
| 大企業向け | ラクラス | 人事労務領域を一括アウトソーシング | 人事労務 |
| 大企業向け | キヤノン マーケティングジャパン | 中堅・大手企業向け人事労務BPO | 人事労務 |
| 大企業向け | トライアンフ | 常駐型BPOで人事業務を包括支援 | 人事全般 |
| 中小企業向け | CASTER BIZ HR | リモート型BPOで柔軟な人事支援 | 人事労務・採用 |
| 中小企業向け | まるごと管理部 | サブスク型の労務BPO | 労務 |
| 中小企業向け | HELP YOU | オンラインアシスタントによる業務代行 | 人事・採用 |
| 中小企業向け | マルナゲカンリ | 管理部門業務をまとめて代行 | 管理業務 |
| 中小企業向け | OAG | 社労士連携の労務アウトソーシング | 人事労務 |
1. パーソル ビジネスプロセスデザイン 人事BPOサービス
パーソル ビジネスプロセスデザインが提供するこのサービスは、単なる実務代行に留まらず、コンサルティングから業務設計、DX化、実際の運用までをワンストップで支援するのが最大の特徴です。経営戦略や人事目的に合わせた「業務デザイン」に定評があり、各企業の既存システムやワークフローに最適化した運用体制をゼロから構築してくれます。
属人化しがちな人事業務を標準化し、戦略的人事へのシフトを組織全体で加速させたい企業に適したフルパッケージのサービスと言えるでしょう。
参考:https://www.persol-bd.co.jp/service/bpo/s-bpo/service/human-resources/
2. パソナ BPO・アウトソーシングサービス
人材ビジネスの大手として長年培ったパソナグループの運用ノウハウと、専門スタッフの知見を直接活用できる点が大きな強みです。
給与計算のシステム化や雇用契約のペーパーレス化など、HRテックを組み合わせた現代的な業務設計にも定評があります。デジタル活用による効率化と、専門家による安定的な運営体制を同時に構築したい企業にとって、信頼性の高い選択肢と言えるでしょう。
参考:https://www.pasona.co.jp/clients/service/bpo/hr-labor-management/
3. ラクラス 人事BPOサービス
ラクラスは、給与計算や勤怠管理、入退社に伴う人事管理まで、人事労務領域を幅広く網羅しているのが特徴です。特筆すべきは、インフラとなるシステムの設定から実際の運用までを一貫して手がけている点にあります。プロセスが分断されないため、スムーズで効率的な業務運営が期待できます。
各企業の固有の事情に合わせたカスタマイズ対応にも定評があり、自社独自の運用ルールを維持しつつ、プロのノウハウを取り入れたい組織に適したサービスです。
4. キヤノン マーケティングジャパン
キヤノン マーケティングジャパンの人事労務アウトソーシングは、従業員500名以上の中堅・大手企業を主な対象とした、広範なフルアウトソーシングサービスです。給与計算や申請のチェックといった実務にとどまらず、人事・労務管理部門の業務を幅広くカバーしています。
参考:https://canon.jp/biz/solution/bizsupport/bpo/lineup/hr-management
5. トライアンフ オンサイトHRサービス
トライアンフのサービスは、専門スタッフが企業に常駐して人事業務を支援する「オンサイト型」である点が最大の特徴です。現場に近い距離で、戦略設計から運用、改善まで一貫したサポートを受けられます。
参考:https://www.triumph98.com/solution/recruitment/onsitebusinesspartner/
6. CASTER BIZ HR
CASTER BIZ HRは、オンライン完結型の人事支援に特化しており、企業の成長フェーズや環境変化に合わせた柔軟なフロー構築を得意としています。人事労務領域をプロの視点で見直し、時代に即したオンライン化や業務の効率化を推進してくれるのが魅力です。
対応範囲は、日々の勤怠管理といったルーチンワークから、採用補助、入退社手続きなどの煩雑な実務まで多岐にわたります。社労士有資格者の監修のもと、実務経験豊富なアシスタントが実務を担当する体制となっており、コア業務へ集中できる環境作りを後押しします。
7. まるごと管理部 労務プラン
まるごと管理部労務プランは、1ヶ月単位で利用可能な人事労務のサブスクリプションサービスです。特定のシステム指定がなく、マニュアルが未整備の状態からでも依頼できる柔軟性が特徴。業務フローの設計から実務・改善まで、専門チームがワンストップで代行する体制を整えています。
採用支援に特化した「まるごと人事ライトプラン」も展開されており、状況に合わせた柔軟な活用が可能です。
参考:https://marugotoinc.jp/roumu/
8. HELP YOU
HELP YOUは、オンラインアシスタントが広範な業務を代行し、人手不足を解消するサービスです。採用の応募者対応や求人票作成、給与計算など、人事・労務・採用の各業務を自由に組み合わせ、月ごとに依頼内容を変更することも可能。
窓口の担当ディレクターが企業の要望に合わせて最適なチームを編成し、実務をサポートすることで、利用企業がコア業務に専念できる環境作りを支える代行サービスといえます。
参考:https://help-you.me/#service
9. マルナゲカンリ
マルナゲカンリのアウトソーシングは、中小企業経営や上場経験を持つ会計士、税理士、社労士ら専門家集団による管理業務代行サービスです。一般的な代行会社や税理士事務所では対応領域に制限がある場合も多い中、同サービスは窓口を一本化して実務を網羅的に引き受ける体制が特徴。
情報の共有や確認以外の実務を文字通り「丸投げ」できる仕組みを整えており、企業の管理部門を煩雑な業務から解放し、本業に専念できる環境を提供しています。
10. OAG 経理・会計・労務アウトソーシング
OAGコンサルティンググループのBPOサービスは、経理人材の派遣、会計・労務業務の外注、管理体制の構築を一体化し、安定した運営とコア業務への集中を支援するものです。複雑な労働時間法制への対応や、グループ内の社労士法人との連携による法改正への迅速な対応など、専門家集団による手厚いサポート体制が特徴です。
給与計算や社会保険手続きの実務を幅広くカバーする、信頼性の高いアウトソーシングサービスを展開しています。
参考:https://www.oag-group.co.jp/services/outsourcing/accounting-and-labor/
人事BPO導入の手順
BPOの導入効果を最大化するためには、ベンダー選定だけでなく、社内での準備も重要です。ここでは、人事BPOを導入する際の基本的な手順を紹介します。
1. 導入目的と課題を明確にする
まず、「何のためにBPOを導入するのか」という目的を明確に定義します。たとえば、「定型業務の負担を軽減し、コア業務に集中できる時間を創出する」「専門家の知見を取り入れて、人事制度を高度化する」など、具体的なゴールを設定しましょう。目的が明確になることで、委託すべき業務の範囲や、選ぶべきベンダーの基準もおのずと定まります。
2. 委託する人事業務を選定する
次に、設定した目的に基づき、社内の人事業務を洗い出し、「自社で継続すべきコア業務」と「外部委託が可能なノンコア業務」に切り分けます。全ての業務を一度に委託するのではなく、まずは給与計算や勤怠管理など、定型的で標準化しやすい業務からスモールスタートで始めるのが成功のポイントです。業務の範囲を具体的に定義することで、ベンダーとの認識の齟齬を防ぎます。
3. 現在の業務フローを整理する
委託対象業務の手順や使用システム、担当者間の連携方法などを整理し、業務フローを可視化します。業務フローを整理することで現状の課題が明確になり、BPOベンダーへの業務引き継ぎもスムーズになります。
4. 自社に合ったBPOサービスを選定する
委託する業務範囲が決まったら、複数のBPOサービスを比較し、自社の課題や規模に合ったサービスを選定します。料金体系や対応範囲、サポート体制などを総合的に確認することが重要です。
5. 業務移管と運用を開始する
契約後は、業務の引き継ぎやシステム連携などの準備を行い、BPOサービスの運用を開始します。導入後も定期的に運用状況を確認し、必要に応じて改善を行うことで、BPOの効果を最大化できます。
人事BPOサービスの選び方
自社の課題を解決し、長期的なパートナーとなるBPOサービスを選ぶためには、複数のサービスを比較検討することが重要です。選定の際は、以下のポイントを確認しましょう。
1. 導入実績と評判
過去の実績は、その企業の信頼性と実力を測る重要な指標です。特に、自社と同じ業界や企業規模での導入実績が豊富かどうかを確認しましょう。同業界の実績があれば、特有の商習慣や法規制への理解が深く、スムーズな導入が期待できます。
また、近年では医療、IT、製造、小売といった特定の業界に特化したBPOサービスも増えています。業界特有の複雑な給与体系や勤務形態、法規制に関する深い知見を持つため、よりスムーズで質の高いサービスが期待できます。自社の業界に特化した実績があるかどうかも、重要な判断基準の一つです。
2. セキュリティとコンプライアンス体制
人事情報は、従業員の個人情報や企業の機密情報を多く含みます。そのため、委託先のセキュリティ体制の確認は最も重要なポイントの一つです。具体的な確認項目としては、プライバシーマークやISMSといった第三者認証の取得有無が挙げられます。これらの認証は、個人情報保護や情報セキュリティにおいて、適切な管理体制が構築・運用されていることの客観的な証明となります。
3. 業務範囲の柔軟性とカスタマイズ性
企業の状況や課題は一社一社異なります。そのため、提供されるサービスがパッケージ化されたものだけでなく、自社の特定のニーズに合わせて業務範囲やプロセスを柔軟にカスタマイズできるかどうかを確認することが重要です。
たとえば、現在利用している勤怠管理システムや給与計算ソフトをそのまま利用できるか、将来的な事業拡大に伴って委託範囲を広げられるかなど、中長期的な視点での対応力も見極めましょう。
4. 料金体系と費用のバランス
人事BPOの費用は、委託する業務範囲や企業規模、業務量によって大きく異なります。料金だけで判断するのではなく、サービス内容やサポート体制とのバランスを確認することが重要です。また、料金体系には月額固定型や従量課金型、成果報酬型などがあり、サービスによって採用している方式が異なります。自社の業務量や予算に合った料金体系かどうかも確認しておきましょう。
5. テクノロジー活用とDX対応力
近年のBPOサービス選定では、テクノロジーの活用度も重要なポイントです。単に業務を代行するだけでなく、業務の自動化や効率化にどれだけ貢献できるかを確認しましょう。たとえば、AI-OCRによる書類の電子化やRPA(業務自動化ソフト)による定型業務の自動化に対応しているか、人事データの分析や既存の人事システムとの連携が可能かなどが判断材料になります。
テクノロジーを活用できるBPOサービスを選ぶことで、業務効率化だけでなくDX推進にもつながります。
人事BPOサービス活用を成功させる2つのポイント
BPOは導入して終わりではありません。契約後に効果を最大化し、良好なパートナーシップを築くためには、以下の2つのコツを意識することが重要です。
1. 委託業務範囲と品質基準を明確にする
契約時には、SLA(サービス品質保証)を締結し、委託する業務の具体的な範囲や業務品質の基準を明確にしておくことが重要です。たとえば、給与計算の正確性を99.9%とするなど、品質レベルや報告の頻度・形式について双方で詳細な合意を形成しておきましょう。SLAは、業務品質を客観的な指標で評価し、安定したサービス提供を維持するための基盤となります。
2. 定期的なコミュニケーションを行う
業務を丸投げするのではなく、委託先とは定期的なミーティングを設け、継続的にコミュニケーションを取ることが重要です。進捗状況の確認や課題の共有に加え、業務プロセスの改善提案を受けるなど、単なる委託先ではなく人事業務を支えるパートナーとして関係を築くことが、BPO活用を成功させるポイントです。
まとめ
本記事では、人事BPOの基本的な概要から、委託できる業務、メリット・デメリット、サービスの選び方や導入の進め方までを解説しました。人事BPOは、定型業務を外部に委託することで業務効率や品質を高め、人事部門が採用戦略や人材育成などのコア業務に集中するための有効な手段です。
一方で、導入準備の手間や情報管理のリスクもあるため、事前の準備と信頼できるパートナーの選定が重要になります。人事業務の負担を軽減し、より戦略的な人事体制を構築したい場合は、自社の課題を整理し、人事BPOの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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人事BPOサービスの活用を検討する際のFAQ
Q1. 人事BPOの導入には、どれくらいの費用がかかりますか?
費用は、委託する業務の範囲、対象となる従業員数、必要な専門性のレベル、カスタマイズの有無など、多くの要因によって大きく変動するため、一概には言えません。一般的には、月額固定型や従業員数に応じた従量課金型などの料金体系があります。まずは複数のBPO事業者に問い合わせ、自社の状況を伝えた上で見積もりを取得し、比較検討することをおすすめします。
Q2. 導入までには、どのくらいの期間が必要ですか?
導入期間も委託範囲や企業の規模によって異なりますが、一般的には、問い合わせから現状分析、ベンダー選定、業務プロセスの整理、そして実際の運用開始まで、3ヶ月〜半年程度を見込むのが標準的です。特に、現状の業務フローの整理と、BPO事業者へのスムーズな引き継ぎ準備に時間を要する場合があります。
Q3. 給与計算だけなど、特定の業務の一部だけでも委託できますか?
はい、可能です。多くのBPO事業者は、給与計算や社会保険手続き、採用代行(RPO)など、特定の業務領域に特化したサービスを提供しています。全ての業務を一度に委託するのではなく、まずは課題の大きい特定の業務からスモールスタートで導入し、効果を検証しながら徐々に委託範囲を拡大していく企業も少なくありません。
