Video Selling(ビデオセリング)とは?導入企業が成果を実感している動画営業手法の実践ガイド
|2024-11-22公開|2026-08-18更新
「商品説明や提案を繰り返す説明業務に、動画を使えないか」。そう考える営業・マーケティング担当者に向けた記事です。Video Selling(ビデオセリング)は欧米で広がった手法ですが、国内でもセールステックの一カテゴリーとして認知が進み、導入企業が実際の成果を出し始めています。
この記事では、定義と国内で注目される背景から、メリット・活用シーン・導入企業の実績、そして自社で始めるための5ステップまでを整理します。
なぜ営業担当者は
「説明業務」に追われ続けるのか?
営業DXを推進したくても、現場が日々の繰り返し説明に忙殺されていては変革は進みません。「TALKsmith」は、その最も工数がかかるアナログ業務をAIで自動化。Video Agent「TALKsmith」を活用すれば、今行っている繰り返しの説明の時間を削減することができ、DXの本当の目的である「顧客との対話」や「戦略立案」に集中する時間を創出します。まずはサービス資料をご確認ください。
Video Selling(ビデオセリング)とは
まずは言葉の意味と、国内外でどう位置づけられているかを押さえます。定義・国内で注目される背景・欧米での普及状況の順に見ていきます。
Video Sellingの定義|営業プロセスに動画を組み込む手法
Video Selling(ビデオセリング)とは、商品説明・提案・フォローといった営業プロセスの一部を動画に置き換え、顧客に非同期で届ける営業手法です。動画のみで営業を完結させるのではなく、繰り返し発生する説明を動画が担い、人は判断や関係構築に集中するという役割分担が特徴です。
YouTube等での動画配信と異なるのは、顧客一人ひとりに最適化した内容を届けられる点です。視聴者の職種や課題に応じて表示する情報を変えられるインタラクティブな動画を使えば、同じ1本でも相手ごとに違う説明ができます。この仕組みについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考:インタラクティブ動画とは?|受注率3倍の活用事例と作成方法を解説
Video Sellingが国内で注目される背景
背景の一つが、国内セールステック市場での「カテゴリ化」です。株式会社マツリカが公開した国内版セールステックのカオスマップ「Japan SalesTech Landscape 2024」では、当社サービス(旧LOOV/現TALKsmith)が「Video Selling(ビデオセリング)」カテゴリーに掲載されました。欧米発の手法が、国内でも独立したカテゴリーとして認知され始めています。
参考:世界基準に則る国内版セールステックカオスマップ「Japan SalesTech Landscape」の2024年版を公開
もう一つの背景が、営業現場でのAI活用の広がりです。当社が営業職485名に実施した調査では、営業業務で生成AIを活用している人が49.2%にのぼり、活用者の86.1%が業務時間の削減を、74.2%が営業成果の改善を実感していました。説明を自動化するビデオセリングは、営業をAI・デジタルで効率化するこの流れの中に位置づけられます。
欧米におけるVideo Sellingの普及状況
欧米ではビデオセリングが標準的な営業手法として定着しています。Wyzowl社の「Video Marketing Statistics 2026」によると、91%の企業が動画をマーケティングツールとして活用しています。同調査では、動画によって商品理解が深まり、営業・マーケティングの成果向上につながったと実感する企業が多いことも示されています。
この流れは欧米だけでなくアジアにも広がっており、日本市場は導入初期段階にあります。裏を返せば、早く着手して自社に合う形を確立するほど、社内にノウハウを蓄積しやすい局面です。
また、多くの導入企業が、マーケティングとセールスの両面でROIの向上を報告しています。効果を実感した領域は、視聴率・エンゲージメント・リード獲得・ブランド認知・滞在時間など多岐にわたります。

(数字は導入企業が効果を実感した割合%)
Video Sellingの4つのメリット
ビデオセリングが解決するのは、営業現場で繰り返し起きている非効率です。効率化・可視化・パーソナライズ・地理的制約の4点から整理します。
1. 営業担当者ごとの提案品質を均一化できる
同じ説明を複数の相手に繰り返している人は79.0%、その説明を手間・非効率と感じている人は82.5%にのぼります(当社調べ、業種横断)。動画化すれば、一度作った説明を何度でも同じ品質で届けられ、この繰り返しの負担をそのまま削減できます。
経験の浅い担当者でも、トップセールスの説明を再現した動画を使えば、提案の質を一定以上に保てます。属人化しがちな説明業務を標準化できる点も、組織にとっての効率化につながります。
2. 視聴データから商談の進捗や関心度を把握できる
誰がどこまで動画を見たかが分かるため、関心の高い顧客を見極めてから人が動けます。BtoBツールの導入検討者100名への当社調査では、「次に誰が・何を・いつまでに行うかが曖昧なまま商談が終わった」経験がある人が90%でした。視聴データは、この次アクションの曖昧さを埋める材料になります。
視聴のタイミングや箇所が分かれば、追客やフォローの精度も上がります。勘に頼っていた優先順位づけを、データで判断できるようになります。
3. 顧客ごとにパーソナライズした提案ができる

同じ当社調査では、「個別商談なのにWebサイト・資料と同内容の説明が大半だった」が62%、「一般論が中心で自社への応用が難しかった」が60%という不満が挙げられています。顧客ごとに内容を出し分けできる動画は、この「どの商談も同じ」という体験を変える打ち手になります。視聴者が自分のペースで必要な情報だけを確認できるため、理解の深さと納得感が高まります。
4. 移動コストを削減して営業エリアを拡大できる
非同期で届く動画は、遠隔地の顧客とのやり取りや時差のある地域への提案を、移動なしで進められます。営業できる範囲が広がる一方で、移動時間という固定コストを削減できます。
Video Sellingの3つの活用シーン
ビデオセリングは営業プロセスの複数の場面で使えます。商談前・商談中・契約後の3つに分けて、具体的な使いどころを見ていきます。
1. 商談前|資料請求後や展示会後のフォロー
BtoBツール導入検討者の90%が「Web・資料に基本情報が不足し、商談なしには判断材料が得られなかった」と回答しています(当社調査)。商談前に動画で説明を届けておくと、対面の前に理解が進み、商談を確認と意思決定の場に変えられます。資料請求後のサンクスメールや展示会後のフォローに動画を添えると、熱量が高いうちに理解を深めてもらえます。
2. 商談中|商品デモや提案内容の動画化
複雑な機能や使い方は、文章や静止画より動画のほうが伝わります。標準的な説明パートを動画化しておけば、担当者は目の前の顧客の質問や個別事情への対応に時間を使えます。
3. 契約後|オンボーディングやアフターフォロー
導入支援やトレーニング、よくある質問への回答を動画にしておくと、顧客はいつでも見返せます。同じ問い合わせへの対応を減らしながら、契約後の関係を維持できます。
Video Sellingの導入事例|株式会社soraプロジェクトの成果
インサイドセールスBPO事業を手がける株式会社soraプロジェクトでは、顧客のフェーズや理解度に合わせた説明コンテンツが必要という課題に対し、ビデオセリングを導入しました。商談化目的の動画、商談前のサービス紹介、商談後の上申支援など、複数のシーンで活用しています。導入前に準備したのは普段の営業資料のみで、一ヶ月もかからず運用を開始できたといいます。商談したお客様から「動画を見てサービスの理解が深まった」という声も届いています。
参考:商談〜受注まで、それぞれのシーンでインサイドセールスの効率化を実現
成果として、初回商談から次回商談への転換率がほぼ100%、受注率が導入前の約3倍に向上し、少人数で年間1万件規模のリードに対応できる体制を実現しています。
参考:受注率が3倍に!初回商談後の“AIプレゼンVideoのひと押し”で、営業が変わる——soraプロジェクトの実践ノウハウとは
当社へ相談いただく企業からも、「まず1本だけでも早く公開して、24時間働いてもらいたい」「窓口が狭いなら、24時間見られる状態にしておいた方がいい」という声が多く寄せられます。小さく早く始めて成果を確かめる進め方が、現場の実感に合っています。
Video Sellingを始める5つのステップ
ここからは、自社でビデオセリングを始めるための手順です。100社以上の導入支援で定石となっている進め方を5ステップにまとめます。撮影時の話し方や見られる動画のコツは、以下の記事も参考にしてください。
参考:Video Selling(ビデオセリング)での話し方完全ガイド|撮影時の緊張を克服する7つのコツ
1. 導入目的とKPIを設定する
最初に、何を動画に置き換えるかを決めます。繰り返し発生している説明業務のうち、どれを動画化すれば効果が大きいかを洗い出し、視聴率や商談化率など測る指標を先に決めておきます。
2. 2〜3分の動画に伝える内容を1つに絞る
導入支援の現場でも、最初の1本は2〜3分・メッセージを1つに絞るのが定石です。長く詰め込むほど見られなくなり、短く要点を絞った動画ほど最後まで視聴されます。キックオフからおよそ3週間で1本目を公開し、反応を見ながら増やしていく進め方が現実的です。
3. 動画制作・配信ツールを選定する
制作は、テキスト・Webサイト・商談録画のいずれからでもAIがシナリオと動画を数分〜10分程度で生成できるところまで来ています。読み上げも、AIアバターか自前の収録かを用途で選べます。撮影・編集のスキルがなくても始められるのが、いまのビデオセリングの前提です。
ツールを選ぶ際は、コスト構造の違いも見ておきます。制作会社に外注する型は1本ごとに費用が積み上がる一方、ツールで内製する型は初期の学習コストはあるものの、本数を増やすほど1本あたりの費用を抑えやすくなります。繰り返し使う説明を数多く動画化するなら、内製型のほうが総量では有利になりやすい構造です。
4. 動画を配信して視聴データを分析する
公開後は、誰がどこまで見たかを見て顧客の確度を判定し、人が動く先を決めます。メリット2で触れた視聴データの活用が、ここで実際の運用に効いてきます。
5. 顧客の反応をもとに動画化する範囲を改善する
注意したいのは、最初からすべての営業プロセスを動画に置き換えないことです。当社の支援でも、対面やクロージングは人が担い、繰り返しの説明部分から動画化するのが失敗しない進め方だとお伝えしています。「基本説明は動画に任せ、確度が高まった顧客にだけ人が向き合う」。この役割分担が、ビデオセリングを成果につなげる分かれ目になります。
まとめ
Video Selling(ビデオセリング)は、繰り返しの説明業務を動画に任せ、人はより成果につながる仕事に集中するための営業手法です。国内でもカテゴリーとして認知が進み、導入企業が受注率や商談転換率の向上といった具体的な成果を出し始めています。
まずは繰り返している説明を一つ選び、2〜3分の短い動画から始めるのが現実的な第一歩です。営業全体の効率化の中でどう位置づけるかは、以下の記事もあわせて参考にしてください。
参考:営業効率化とは?効率化を実現する具体策11選・進め方7ステップ・効率化ツールを解説
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なぜ営業担当者は
「説明業務」に追われ続けるのか?
営業DXを推進したくても、現場が日々の繰り返し説明に忙殺されていては変革は進みません。「TALKsmith」は、その最も工数がかかるアナログ業務をAIで自動化。Video Agent「TALKsmith」を活用すれば、今行っている繰り返しの説明の時間を削減することができ、DXの本当の目的である「顧客との対話」や「戦略立案」に集中する時間を創出します。まずはサービス資料をご確認ください。
よくある質問
Q1. 動画編集スキルがなくても始められますか?
はい。テキストやWebサイト、商談の録画からAIがシナリオ・動画を自動生成でき、撮影・編集の専門スキルは必須ではありません。まず1本を短く作り、反応を見て改善していく形が始めやすい進め方です。
Q2. 商品やサービスの内容が変わったら、そのたびに動画を作り直す必要がありますか?
一から撮り直す必要はありません。テキストや既存資料をもとにAIがシナリオと動画を数分〜10分程度で再生成できるため、更新は差分の反映で済みます。紙資料のように刷り直しコストがかからず、情報の鮮度を保ちやすいのがデジタルで運用する利点です。
Q3. 効果測定ではどの指標を確認すべきですか?
視聴率・視聴完了率・どこで離脱したか、そして視聴後の商談化・受注への接続を見ます。誰がどこまで見たかが分かるため、関心の高い顧客を見極めてから人が動く運用改善につなげられます。


