カスタマーサクセスツール8選|タイプ別の選び方6つのポイントを解説
|2025-06-03公開|2026-08-07更新
カスタマーサクセスツールの導入を検討しているものの、製品が多すぎて「どれが自社に合うのか判断できない」と感じている方は多いのではないでしょうか。カスタマーサクセスツールは製品ごとに得意分野が大きく異なるため、タイプの見極めを誤ると、導入しても期待した成果につながりません。
本記事では、ツールを4つのタイプに整理したうえで、タイプ別のおすすめ8製品を比較表つきで紹介します。導入目的の整理から選び方のポイントまで、この記事だけで自社に合うツールの候補を絞り込める構成にしました。
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カスタマーサクセスツールとは
カスタマーサクセスツールとは、顧客の継続率や満足度を高め、LTV(顧客生涯価値)の最大化を支援するツールです。SaaSやサブスクリプション型ビジネスの普及で「契約後にどれだけ使い続けてもらえるか」が収益を左右するようになり、市場は拡大を続けています。
カスタマーサクセスの考え方そのものから理解したい方は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:カスタマーサクセスとは?カスタマーサポートとの違いと5つのKPI・成功事例を解説
カスタマーサクセスツールの役割
カスタマーサクセスツールの役割は大きく3つに整理できます。1つ目は「可視化」です。顧客の利用状況や行動データをヘルススコアとして数値化し、解約リスクやアップセルの兆候を早期に発見します。
2つ目は「能動的なアプローチの支援」です。利用頻度が下がった顧客へのフォローや、関心が高まった顧客への提案など、先回りした働きかけをデータに基づいて実行できます。3つ目は「継続利用の促進」です。チュートリアルやガイドで顧客の自己解決を助け、担当者の経験や勘に頼らない顧客支援を実現します。
カスタマーサクセスとカスタマーサポートの違い
カスタマーサポートは、問い合わせや不具合に対応する受け身の活動です。一方、カスタマーサクセスは、顧客の状況を先回りして把握し、課題が顕在化する前に手を打つ能動的な活動を指します。「問題が起きたら対処する」のがサポート、「問題が起きないように先手を打つ」のがサクセス、と整理できます。
カスタマーサクセスツールを導入する3つの目的
ツール導入の目的は、大きく3つに集約されます。自社がどの目的を最優先するかで、選ぶべきツールのタイプが変わります。
1. チャーンレート(解約率)を低減する
顧客の利用状況や行動データを把握し、離脱リスクの高いユーザーを早期に特定できます。利用頻度の低下やログイン間隔の変化といった兆候をアラートで検知し、解約の意思が固まる前にフォローできるため、解約を未然に防ぎ、LTVの最大化につながります。
関連記事:チャーンレートとは?計算式と平均・目安|解約率を下げる5つの施策
2. アップセル・クロスセルで売上を伸ばす
顧客の利用状況や関心が可視化されることで、上位プランや追加機能を必要としているタイミングに合わせて提案できます。全顧客への一律の売り込みではなく、購買シグナルの出ている顧客に絞ってアプローチできるため、顧客満足度を損なわずに売上を伸ばせます。
関連記事:アップセルとは?意味・違い・事例をわかりやすく解説
3. カスタマーサクセス業務を効率化する
問い合わせ対応の自動化、タスクの一元管理、顧客情報の集約など、日々の業務を効率化する機能により、1人の担当者が受け持てる顧客数を増やせます。手作業や属人化した業務を減らすことで、担当者は解約防止策の立案や重要顧客への支援など、より価値の高い仕事に時間を割けるようになります。
当社(株式会社LOOV)が業種を問わないビジネスパーソン200名に実施した調査では、「同じ説明や対応を複数人に繰り返す場面がある」と回答した人のうち、現在の効率化手段が「特にない」という回答が17.5%にのぼりました。回答者にはカスタマーサポート・カスタマーサクセス職も含まれており、繰り返し対応はCS部門でも手つかずになりやすい課題です。ツールによる自動化は、この空白を埋める具体的な打ち手になります。
カスタマーサクセスツールの4つのタイプと得意機能
カスタマーサクセスツールは、得意とする機能によって4つのタイプに分けられます。まずは以下の対応表で、自社の課題がどのタイプに当てはまるかを確認してください。
| タイプ | 得意機能 | こんな課題に向く |
|---|---|---|
| コミュニティ構築 | コミュニティ管理、Q&Aフォーラム、コンテンツ出し分け | 顧客同士の交流を活性化し、自己解決を促したい |
| オンボーディング促進 | チュートリアル、操作ガイド、説明の自動化 | 立ち上がりに時間がかかり、初期離脱が多い |
| LTV最大化 | ヘルススコア管理、カスタムアラート、シナリオ配信 | 解約やアップセルの兆候をデータでつかみたい |
| 業務効率化 | マルチチャネル対応、ステータス管理、回答テンプレート | 問い合わせ対応に追われ、対応漏れが起きている |
1. コミュニティ構築タイプ|顧客同士の交流で自己解決を促す
顧客同士が交流できるプラットフォームを提供し、活用ノウハウや成功事例の共有を促すタイプです。コミュニティに知見が蓄積されることで、顧客は疑問を自力で解決できるようになり、問い合わせ削減とエンゲージメント向上を同時に狙えます。ロイヤルユーザーのノウハウを資産化したい企業に適しています。
2. オンボーディング促進タイプ|立ち上がりを早め初期離脱を防ぐ
チュートリアルや操作ガイド、説明コンテンツの自動化により、導入初期の顧客がつまずかずにサービスを活用し始められるよう支援するタイプです。解約の多くは「使いこなせないまま契約更新を迎える」ことが原因のため、立ち上がりの体験を改善することがチャーンレート低減に直結します。操作が複雑なサービスや、サポート人員が限られる企業に向いています。
関連記事:カスタマーサクセスのオンボーディングとは?進め方を5ステップで解説
関連記事:カスタマーサクセスの動画活用シーン5選|6つの種類と対話型動画で成果を出す方法
3. LTV最大化タイプ|ヘルススコアで解約・アップセルの兆候をつかむ
顧客の行動データや契約データを集約・分析し、顧客ごとの健康状態をヘルススコアとして可視化するタイプです。解約の兆候やアップセルの機会をアラートで検知し、最適なタイミングでのアプローチを支援します。顧客数が増えて個別把握が難しくなってきた企業や、データに基づくCS体制を作りたい企業に向いています。
関連記事:LTV(顧客生涯価値)とは?重要視される理由や計算方法、最大化させる施策まで徹底解説!
4. 業務効率化タイプ|問い合わせ対応と顧客管理を一元化する
メール・チャット・電話・SNSなど複数チャネルの問い合わせを1つの画面に集約し、対応の品質と効率を高めるタイプです。ステータス管理で対応漏れや二重対応を防ぎ、テンプレートやチャットボットで返信を高速化します。
前述の当社調査でも、回答者の職種分布はカスタマーサポートが6.8%、カスタマーサクセスが2.1%を占めており、「同じ説明・対応の繰り返し」はCS部門にも一定の規模で存在する課題です。業務効率化タイプのツールは、この繰り返し対応を仕組み化し、担当者ごとの対応品質のばらつきを抑える役割を担います。
タイプ別|カスタマーサクセスツールおすすめ8選
ここからは、4つのタイプ別におすすめの8製品を紹介します。まず全体像を比較表で確認し、気になる製品の詳細を読み進めてください。
| ツール名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| Commune | コミュニティ構築 | ノーコードで顧客コミュニティを構築・運営 |
| coorum | コミュニティ構築 | 顧客の本音データを収集・分析しCX改善 |
| TALKsmith | オンボーディング促進 | AIが説明・プレゼンを24時間自動化 |
| テックタッチ | オンボーディング促進 | Webシステム上に操作ナビゲーションを表示 |
| Fullstar | LTV最大化 | 無料から始められるCS管理ツール |
| Growwwing | LTV最大化 | カスタマーカルテでCS業務を一元管理 |
| QANT Web(旧:RightSupport by KARTE) | 業務効率化 | 問い合わせ前の先回りサポートを実現 |
| チャネルトーク | 業務効率化 | チャットとCRMを統合したAIメッセンジャー |
1. コミュニティ構築タイプ
1-1. Commune(コミューン株式会社)

ファンの熱量を高め、共創やロイヤルティ向上を実現するコミュニティプラットフォームです。ノーコードでコミュニティを立ち上げられ、ユーザー同士のつながりと相互解決を促しながら、UGCやVoC(顧客の声)をデータとして蓄積できます。
戦略設計から運営代行まで専任チームが伴走するため、「コミュニティを作りたいが運営ノウハウやリソースがない」という企業でも始めやすいツールです。
1-2. coorum(株式会社Asobica)

顧客の本音データとAIを起点にCX改善を支援する「ホンネデータプラットフォーム」です。コミュニティやアンケートを通じて、行動データだけでは見えない利用実態や感情を収集・分析できます。顧客の利用状況を先回りで把握して解約率改善につなげられるため、「なぜ解約されるのか理由がつかめない」という課題を持つ企業に向いています。
2. オンボーディング促進タイプ
2-1. TALKsmith(株式会社LOOV)

Video Agent「TALKsmith」は、営業資料やプレゼン資料をAIが読み込み、シナリオ・台詞・動画を最短15分で自動生成し、説明やプレゼンテーションを24時間自動で行うサービスです。視聴者の質問や興味に応じて説明内容が変化するため、新規顧客のオンボーディングを顧客ごとに最適化しながら自動化でき、視聴データから関心領域や理解度を可視化してフォローやアップセル提案にも活かせます。
実際にデモを見た企業からは「複雑な感じは全くない」「他社にこういうのはなかなかない、画期的」といった声が挙がっており、AIによる生成のわかりやすさ・速さが特長です。
動画活用による説明工数削減の成果として、株式会社soraプロジェクトでは初回商談からセカンド商談への転換率がほぼ100%、受注率が導入前比で約3倍に改善しました(同社の成果は営業・インサイドセールス領域での活用によるものです)。「同じ説明の繰り返しに時間を取られている」というCS組織の課題にも、同じ仕組みで応えられます。
TALKsmithについて詳しく知りたい方は、以下のサービス資料をご覧ください。
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2-2. テックタッチ(テックタッチ株式会社)

直感的な操作ガイドやナビゲーションで、Webシステムやサイトのユーザビリティを向上させるデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)です。自社サービスの画面上にノーコードでガイドを実装でき、ユーザーが迷わず操作できるようになるため、オンボーディング工数と問い合わせ数の削減につながります。
操作が複雑なサービスを提供していて、開発リソースを割かずにUI/UXを改善したい企業に向いています。
3. LTV最大化タイプ
3-1. Fullstar(クラウドサーカス株式会社)

SaaSの管理画面に設置し、顧客の状況を把握して解約防止やアップセル活動につなげ、LTVを最大化するカスタマーサクセス管理ツールです。チュートリアル作成やアンケートをノーコードで実装でき、無料プランからテックタッチ施策を始められます。「CSツールに投資すべきか判断がつかない」という段階の企業が、費用リスクなく第一歩を踏み出すのに適しています。
3-2. Growwwing(株式会社ユニリタ)

契約直後のオンボーディングから利用促進、解約防止まで、カスタマーサクセス業務を一元管理するプラットフォームです。カスタマーカルテで顧客ごとの課題や対応履歴を集約し、ヘルススコアの表示により対応の標準化を支援します。Salesforceプラットフォーム上で構築されているため、Salesforceをすでに利用していて顧客データを活かしたCS体制を作りたい企業と相性のよいツールです。
4. 業務効率化タイプ
4-1. QANT Web(株式会社RightTouch)

生成AIを活用して顧客の困りごとを問い合わせ前に検知し、適切なFAQや問い合わせ窓口へ導線を最適化するWebサポートプラットフォームです。顧客の自己解決を促進することで、CS部門の生産性と顧客体験の向上を両立できます。2025年に「RightSupport by KARTE」から名称変更されました。Webサイト経由の問い合わせが多く、対応チームの負荷が慢性化している企業に向いています。
4-2. チャネルトーク(株式会社Channel Corporation)

WebチャットにCRM機能とビジネスチャットを統合したオールインワンのAIビジネスメッセンジャーです。顧客とのやり取りと顧客情報を1つの画面で管理でき、チャットボットでよくある問い合わせを自動解決できます。
失敗しないカスタマーサクセスツールの選び方6つのポイント
候補が絞れたら、導入前に以下の6点を確認してください。目的や要件が曖昧なまま導入を進めると、ツールを活かしきれず成果につながりません。
1. 導入目的を明確にする
「チャーンレートを下げたい」「オンボーディングを自動化したい」など、目的を具体的に設定することが第一歩です。目的が明確であれば、前章の4タイプのどれを選ぶべきかが自然に定まり、比較検討の軸がぶれません。
2. 必要な機能の有無を確認する
ツールによって得意な機能は異なります。顧客情報の一元管理、ヘルススコア、コミュニティ機能、レポーティングなど、自社の業務フローに必要な機能が揃っているかを事前に確認してください。
当社へご相談いただく企業からも、「機能一覧だけを見て比較したはずが、対象が複数の商材・拠点にまたがると利用制限(本数・ユーザー数など)の関係で想定より上位プランが必要になった」という声が寄せられています。機能の有無だけでなく、利用上限や拡張時の条件まで確認しておくと、導入後の「思ったよりコストがかかる」を避けられます。
3. 導入にかかる費用を確認する
月額費用だけでなく、初期費用やサポート費用、連携ツールの有無まで含めてトータルコストを見積もることが、導入後の後悔を防ぎます。当社へのご相談でも「利用頻度が低いと無駄な費用になるのでは」「来期の予算がまだ未確定」といった費用面の懸念はよく聞かれます。
月額固定費に加えて利用規模に応じた変動費や最低契約期間の有無まで確認し、小さく始められるプランがあるかを比較の軸に加えると安心です。
4. 社内での運用体制を事前に整える
ツールの効果を最大化するには、社内の運用体制づくりが欠かせません。どの部門がどう活用するのか、誰が責任を持つのかなど、導入前から役割分担と運用フローを明確にしておくと定着がスムーズです。
5. 無料トライアルやデモを活用する
使いやすさや機能の細かな違いは、実際に操作しないと分かりません。複数のツールを比較する際は、無料トライアルやデモで自社の業務にフィットするかを見極めてください。
6. ベンダーのサポート体制もチェックする
導入後の初期設定や活用支援、トラブル対応など、ベンダーのサポートが充実しているかも判断基準になります。サポートの範囲や対応スピード、伴走支援の有無を事前に確認しておくと安心です。
まとめ
カスタマーサクセスツールは、コミュニティ構築・オンボーディング促進・LTV最大化・業務効率化の4タイプに分けられ、それぞれ解決できる課題が異なります。まず自社の最優先課題を明確にし、対応するタイプの中から機能・費用・サポート体制を比較して選ぶことが、導入を成果につなげる近道です。
本記事の比較表と選び方のポイントを参考に、自社の課題と照らし合わせながら検討を進めてみてください。
カスタマーサクセスの業務削減に
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このようなお困りごとがありましたら、ぜひ一度Video Agent「TALKsmith」を検討してみてください。「TALKsmith」は対話型パーソナル動画で最適な解説・説明を自動化をすることができます。そのためCSコストの削減から、継続的な顧客関係の構築まで実現できます。まずはサービスサイトをご覧ください。
カスタマーサクセスツールに関するよくある質問
Q1. 無料で使えるカスタマーサクセスツールはありますか?
あります。本記事で紹介した中では、FullstarとチャネルトークがWeb上から始められる無料プランを提供しています。ただし無料プランは機能や利用量に制限があるため、まず無料で操作感を確かめ、本格運用の段階で有料プランを検討する使い方が現実的です。
Q2. CS専任の担当者がいない少人数の組織でも導入できますか?
導入できます。少人数の組織では、人手をかけずに顧客対応を自動化するテックタッチ施策から始めるのが有効です。操作ガイドや説明動画、FAQの自動化なら専任者がいなくても運用でき、TALKsmithやテックタッチのようなオンボーディング促進タイプがこのアプローチに適しています。
Q3. SFA/CRMをすでに使っている場合、カスタマーサクセスツールは別に必要ですか?
役割が異なるため、両方を使い分ける企業が一般的です。SFA/CRMは商談から受注までの営業活動を管理するのに対し、カスタマーサクセスツールは契約後の利用状況やヘルススコアを管理します。多くのCSツールはSFA/CRMと連携できるため、既存の顧客データを活かした運用が可能です。
Q4. 導入してから効果が出るまで、どのくらいの期間がかかりますか?
ツールのタイプと目的によって異なります。操作ガイドや説明の自動化といったテックタッチ施策は、設定が完了すればすぐに問い合わせ削減などの変化を実感しやすい領域です。一方、ヘルススコアによる解約予兆の検知は、データの蓄積とスコア設計の調整が必要なため、効果測定まで一定の期間を見込んでおくと安心です。
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